第7話

劇のトラブル
59
2024/04/26 22:07
 
 
 
 4階 空き教室
 
you.

 明那、何やってんの、 
 
 
 
 
 
 
   本番まであと少し。
   なのに、いつまでたっても明那が来ない。
   4階に変更なのはちゃんと伝えたし、
   場所を間違えてる事はない。

   明那が遅刻してくる事はないだろうし、
   本当に何があったんだろう。

   ...、事故とかじゃないよね。
   いや、そんな事考えないでおこう。 
   大丈夫だ、明那なら。
   大丈夫...
 
 
 
 
 
 
 
you.

 明那来なかったらどうするんですか 
 
 
mt.

 誰かに代役で出て貰います 
 
 
you.

 でも、台本覚えられる人いない、 
 と思うんですが
 
 
mnt.

 俺やろっか? 
 
 
you.

 え、湊、? 
 
 
mnt.

 俺、明那の練習に付き合ってたから 
 ある程度は覚えてるし、
 あと30分あれば完璧にいけると思う
 けど...
 
 
mt.

 本当ですか!?
 じゃあ、不破さんにお願いします! 
 
 
you.

 よろしくね、湊 
 
 
mnt.

 任せて、笑 
 
 
 
mnt.

 よし、覚えれたかな。 
 
 
mt.

 じゃあ、あなたの下の名前さんはそろそろ 
 衣装さんの所へ。 
 
 
you.

 分かりました、いってきます 
 
 
 
you.

 どう?似合ってる、? 
 
 
mnt.

 ...、 
 
 
you.

 あれ、似合ってない、かな、? 
 
 
mnt.

 今まで会ってきた姫の中で1番可愛い 
 
 
you.

 んふふwありがと 
 
you.

 でも、あんまりこの形の服を着ること 
 ないから、転けちゃいそう。 
 
 
mnt.

 転けそうになったら俺が 
 受け止めてあげるよ。 
 
 
you.

 ありがとw
 
 
 
you.

 ん〜、ここのシーンどうしよ 
 
 
 
 
 
 
   今まで明那と悩みに悩んで擦り合わせてきた
   あるシーン。

   明那とこれまでずっと話し合って決めた
   シーンを湊とほとんどぶっつけ本番で
   やらなきゃいけないのは厳しい。
   正直、湊には申し訳ないけど
   今回の劇は明那とやりたかった。

   この日に向けて、2人で生徒会の仕事を
   こなしながらも練習して、
   休み時間だって、ひたすらに練習した。

   それを見てくれていた皆の期待を裏切って
   しまう気がするし、
   その忙しさの中一緒に頑張った人と
   出来ないのは誰も悪くないんだけど、
   正直、すっごく悔しいし悲しい。
   まあ、もう決まった事だ。
   ぐずぐずしてられないし、
   明那が今来ても、多分間に合わない。

   でも、少し来て欲しい事を願っている
   私もいる事は否めない。
   明那...、
   ずっとその事を考えていると、
   小道具が入った段ボールを踏んでしまった 
   転ける。そう思った時には、
   視界が暗くて、もうダメだ。

   劇を出来なくしてしまうのは
   嫌なのに。
   もう時間を巻き戻す事も、
   これを無かった事にするのももう無理だ。
   神様はそれを許してくれない。
   皆に謝りながら私はこの運命に
   抗わず、時に身を委ねた。

   はずだった。
   ふわっと、音がするような。
   私は地面に打ち付けられる事もなく、
   誰かに抱かれているような
   温かい感覚に襲われていた。
   はっと、するとその人がいた。
 
you.

 明那...、? 
 
 
akn.

 良かった、無事で。 
 
akn.

 ごめん、遅れて。
 時間ないから理由は後で話すね。 
 着替えてくる。
 
 
you.

 え、あ、えっと、 
 
 
 
 
 
 
 
   明那が来てくれたという
   安心と嬉しさと驚きがずっと頭に
   過って来て、
   泣いてしまいそう。


   人の温もりを感じたくて
   私は1人、側から見れば寂しがり屋みたいに
   その場にしゃがみ込んで、
   明那が来るのを待っていた。
 
 
akn.

 ごめん、ほんとにお待たせ...、
 って、うわ、!? 
 
 
you.

 明那、何でギリギリまで来なかったの 
 
 
akn.

 ごめん、道端で倒れてる人がいて 
 
akn.

 その人助けてた、 
 
 
you.

 怖かったし、寂しかった。
 
 
akn.

 うん、本当ごめんね。 
 
 
you.

 罰として、しばらくこのままね 
 
 
akn.

 はいはい笑 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   私は明那が同じ場所に帰って来た時、
   つい抱きついてしまった。
   自分らしくないし、気持ち悪いのは
   分かってる。
   けど、ずっと明那を求めてたのは事実だし、
   来てくれなきゃ、劇に出る気力もなかったと
   思う。

   本当に信じて待ってて良かった。
 
 
 
 
 
 
 
you.

 明那、結構様になってんじゃん 
 
 
akn.

 う、え、マジ? 
 
akn.

 じゃあ...、はい。こうしたら 
 もっと様になってるくない? 
 
 
 
 
 
 
 
 
   そういうと、明那は
   俗に言う片膝立ち?
   ホストがやるみたいに立って、
   私に手を差し伸べて来た。
   あぁ、これももしかしたら明那と
   出来てなかったかもしれないんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
you.

 明那も結構男らしいことするんだね、 
 
 
akn.

 んまあ、男ですか、 
 
 
you.

 本番前に声小ちゃくて大丈夫?笑 
 
 
akn.

 今のはあなたの下の名前のせいでしょ!?笑 
 
 
you.

 んふふwごめんごめん。 
 
 
 
you.

 疲れた...、 
 
 
akn.

 地獄だ、 
 
 
mt.

 お2人ともお疲れ様です! 
 
mt.

 最高でしたよ!! 
 
 
you.

 美兎ちゃんにそう言ってもらえて、 
 嬉し...、 
 
 
mt.

 うわぁ!?あなたの下の名前さん!? 
 
 
you.

 死ぬほど喉が渇きましたぁ...、 
 
 
mt.

 あ、これ飲みますか!? 
 
 
you.

 あ、どーもぉ、、 
 
 
akn.

 あっ、それは!! 
 
 
you.

 ん、おいしぃ、久しぶりの水分だ 
 
 
mt.

 ? 三枝さん?どうかしました? 
 
 
akn.

 あ、いや!、その、 
 
akn.

 その水、俺が口付けちゃったやつ...、/
 
you.

 ! 
 
you.

 え、あ、えっと、ごめん...、 
 
 
akn.

 い、いや、逆に嫌じゃなかった!? 
 
akn.

 俺が口、付けたやつ...、 
 
 
you.

 嫌、じゃないけど、、 
 
 
akn.

 な、なら、俺は、別に、大丈夫...、 
 
akn.

 って、今の俺の発言キモ...、 
 
 
mt.

 (2人の空間を邪魔しちゃいけませんよね)
 
mt.

 (凄い予感がして離れといて正解でした)
 
mt.

 (ていうか、私ったらナイスアシスト!)
 
mt.

 (全人類、私を褒め称えるべき(?))
 
 
you.

 あ、そうだ、刀也と回る約束、 
 してたんだった、 
 
 
akn.

 え、剣ちゃんと? 
 
 
you.

 うん、そうだけど、、 
 
 
akn.

 俺もあなたの下の名前と回りたかった
 
 
you.

 そういえば刀也、
 3時から当番あるって言ってたな、 
 
 
akn.

 マジ、!? 
 
 
you.

 もしかしたら、サラとか咲ちゃんと 
 回るかもだけど、
 
you.

 一緒に回れそうだったら 
 また、連絡したので良い? 
 
 
akn.

 じゃあ、それで待ってます 
 
 
you.

 りょ〜かい 
 
 
 
you.

 刀也どこかな...、 
 
 
ty.

 ここにいるけど、w
 
you.

 ! びっくりしたw! 
 
 
ty.

 お疲れ様、結構良かったね 
 
 
you.

 え、見てたの!? 
 
 
ty.

 割と前の方で笑 
 
 
you.

 恥ずかし...、てか演技に集中し過ぎて 
 誰が来てたとか全然見てなかった 
 
 
ty.

 結構、色んな人いたけどね 
 
ty.

 でも1番びっくりして面白かったのは 
 三枝くんの演技中の1人称笑
 
 
you.

 んねwあれも私は笑いそうになった 
 
you.

 練習中は毎回爆笑しちゃって、
 直前まで笑っちゃったから、本番は 
 結構耐えた方なんだよね 
 
 
ty.

 嘘。あなたの下の名前、結構笑ってたくない?笑 
 
 
you.

 え、本当?バレてたかなあ 
 
 
 
sk.

 おわぁ!?あなたの下の名前やん!! 
 
sk.

 お疲れ様!劇、めっちゃ良かったで! 
 
 
you.

 本当!?ありがと〜! 
 
you.

 咲ちゃんにそんなに褒めてもらえる 
 なら、やった甲斐あったなあ 
 
 
sk.

 え〜笑 うちが?笑 
 
 
you.

 当たり前だよ!めっちゃ嬉しい! 
 ありがとね! 
 
 
sk.

 いやいや、そんな事ないで?w
 
you.

 本当は嬉しいくせに〜笑 
 
 
sk.

 あ、バレた?笑 
 
 
you.

 あ、ホントだったんだ笑 
 
 
sk.

 ていうか!今はもうおらんねんけど 
 椎名もベタ褒めやったで! 
 
sk.

 あなたの下の名前可愛い〜!!って 
 終わったあとずっと叫んでた笑 
 
 
you.

 嘘!?嬉しいなあ!
 さくゆいに褒めて貰えるなんて、 
 贅沢すぎる
 
 
sk.

 あなたの下の名前やったら、いつでも 
 褒めてあげるで? 
 
 
you.

 え、そんな事されたら私が死んじゃう 
 
 
sk.

 笑 また椎名に会ったら言っとくわ笑 
 
 
you.

 んふふ笑 
 
you.

 あ、話が大分逸れちゃったけど、 
 焼きそば買いに来たんだった! 
 
 
sk.

 え、買いに来てくれたん!? 
 
sk.

 ご注文承ります! 
 
 
you.

 じゃあ〜、 
 
 
 
ty.

 遅かったね、 
 
 
you.

 ごめん、咲ちゃんがいるクラスだから 
 つい長話しちゃった 
 
 
ty.

 別に良いけど 
 
 
you.

 あ、ねえ、中庭で食べようよ 
 
 
 
you.

 ん〜、!朝ぶりの食べ物美味しい 
 
 
ty.

 え、劇終わってから何も食べて 
 なかったの?
 
 
you.

 うん、水分はちょっと取ったけど、 
 食べ物は口にしてない 
 
 
ty.

 よく耐えられるね 
 
ty.

 あ、そろそろ店番だ 
 
 
you.

 本当?じゃあ、ありがとね、 
 
you.

 また、 
 
 
ty.

 うん、時間あったら僕のクラス来て 
 
 
you.

 うん 
 
 
 
   <      あきな
 
you.

既読 今、大丈夫? 
 
you.

  刀也、当番行ったから一緒に 
既読 回らない?
 
 
akn.

 分かった、今どこにいる? 15:06
 
 
you.

既読 2年校舎の東階段 
 
 
akn.

 すぐ行く 15:06
 
 
you.

既読 待ってるね 
 
 
 
akn.

 ごめん、遅れた〜、 
 
 
you.

 大丈夫、 
 
you.

 どこ行く? 
 
 
akn.

 ん〜、俺、ここ行きたい! 
 
 
you.

 ん、スーパーボール? 
 へえ〜、お祭りみたい。 
 良いね、行こう。 
 
 
 
akn.

 よし、勝負ね! 
 
 
you.

 え、勝負? 
 
 
akn.

 3分でたくさん取った方の勝ち! 
 
 
you.

 分かった、受けて立つ 
 
 
akn.

 じゃあ...、 
 
 
you.

 あ、副会長いるじゃん、
 副会長に時間計ってもらおうよ 
 
 
ked.

 私がどうかした? 
 
 
you.

 今から、明那と私で対決するので、 
 3分計ってくれませんか?
 
 
ked.

 分かった、任せて! 
 
 
you.

 (細かいこと説明してないのに、
     状況把握が上手すぎる。)
 
you.

 (さすがだなあ)
 
 
ked.

 じゃあ、始めるで、 
 よーい、スタート! 
 
 
 
ked.

 終わり〜 
 
 
you.

 じゃあ、数えますか 
 
 
akn.

 何か同点な気もして来たな、 
 
 
 
you.

 2人で120個か、 
 
 
akn.

 同点か、 
 
 
ked.

 さすがに60個は持っていかん 
 といてな、、?
 
 
you.

 あぁ、いや流石にそれは...、 
 
you.

 3つずつ貰っていって良いですか? 
 
 
ked.

 それやったらええよ 
 
 
you.

 でも、せっかくゲットしたのに、 
 もったいないな。
 
you.

 副会長!これ、子供達に配って 
 良いですか?
 
 
ked.

 え、配る!? 
 
 
you.

 一応、チャンス1回にしましたし、
 まだ、ポイ破れてないけど、終わりに 
 したんで...、ダメですか、? 
 
 
ked.

 (私、あなたの下の名前のこの顔に負けるな、!!) 
 
ked.

 (あーもう!!許してまいそうやん!) 
 
 
you.

 いや、やっぱり我儘言いましたよね 
 ごめんなさい、3つ選びますね
 
 
ked.

 あ〜、分かった!ええよ! 
 
 
you.

 え、本当ですか!? 
 
 
ked.

 でもその120個だけな!
 あと2人はもうスーパーボール禁止! 
 
 
you.

 分かりました!
 ありがとうございます!
 副会長優しくて良かった〜...、! 
 
 
akn.

 じゃあ、配りますか! 
 
 
 
.

 おにいちゃん、おねえちゃん 
 ありがとう! 
 
 
you.

 い〜え!全然大丈夫だよ! 
 
 
.

 おにいちゃんとおねえちゃん 
 おにあい! 
 
 
you.

 え...、? 
 
 
akn.

 !? 
 
 
.

 おかあさん、こっちにきてるから 
 ばいばい!
 
 
you.

 あ、き、気をつけてね、 
 
 
akn.

 ば、バイバイ、! 
 
 
you.

 珍し、明那がショタコン 
 発動しなかった 
 
 
akn.

 それどころじゃない、/
 
 
you.

 あれ?笑さっきの子の言ったこと、 
 引きずってんの?笑
 
 
akn.

 うわあ〜、もう!!からかうな!! 
 
 
you.

 ごめんって、笑 
 
 
 
you.

 サラ!だいぶ遅れちゃったけど、 
 来たよ!
 
 
sr.

 あなたの下の名前〜!!
 星川、もうあなたの下の名前来てくれないかと 
 思った、。
 
 
you.

 本当ごめんね!忘れてたとかじゃ 
 なくて! 
 
 
 
sr.

 え!?配ってたの!? 
 
 
you.

 そう!せっかくだったらってなって 
 
 
sr.

 もう、あなたの下の名前、優しさのかたまり過ぎて 
 星川惚れるよ?
 
 
you.

 サラになら、惚れられたら 
 嬉しい!笑
 
 
sr.

 え、マジ!?両思いじゃん! 
 
 
you.

 もう、本当、サラみたいな友達いて 
 良かった〜...本当に人生楽しくなった 
 
 
sr.

 え、星川のおかげ!? 
 
 
you.

 うん!他の人にも楽しくしてもらった 
 けど、その中心はサラだよ!
 
 
sr.

 もう、マジで嬉しい、星川 
 生きてて良かった!!
 
sr.

 今度は星川があなたの下の名前の生きる理由に 
 なってみせる!!
 
 
you.

 私、生き甲斐なの?笑 
 
 
sr.

 生き甲斐だよ〜!! 
 あなたの下の名前が可愛すぎて
 もし病んだとしても絶対死ねないもん 
 
 
you.

 え、やば嬉しすぎて泣きそう笑 
 
 
sr.

 それはこちらこそだよ!! 
 
sr.

 あ、ごめん!星川の話に付き合わせ 
 ちゃって!何かご注文ある? 
 
 
you.

 いや、こっちこそごめんね!? 
 あ、チュロス1つお願いします!! 
 
 
sr.

 かしこまりました〜! 
 
 
 
you.

 ごめん、待たせて〜、 
 
 
akn.

 大丈夫〜 
 
 
you.

 サラと立ち話しちゃってた 
 
 
akn.

 あ〜、そこ星川さんのクラス 
 だったんだ。 
 
 
you.

 そう!めっちゃ楽しくてさ 
 
 
akn.

 あ、チュロス一口ちょ〜だい 
 
 
you.

 待って、私が先に食べる! 
 
you.

 ん...、甘すぎるかも 
 
 
akn.

 え、俺にちょうだい! 
 
 
you.

 はい、 
 
 
akn.

 ん、うま! 
 
 
you.

 じゃあ、それ明那にあげる 
 
you.

 せっかくサラに作ってもらったけど 
 甘すぎて体調崩しそう
 
 
akn.

 あははw分かった、じゃあ貰いま〜す 
 
 
 
you.

 ねえ、次、刀也のクラス行かない? 
 
 
akn.

 剣ちゃんのクラスって、 
 何やってんの?
 
 
you.

 マジックだったかな? 
 
you.

 えっと、、あ、マジックだ 
 
 
akn.

 へえ〜、マジックねえ 
 上手い人おるんかな? 
 
 
you.

 よるみんがいたはず 
 
 
akn.

 ??? 
 
akn.

 よるみん??? 
 
akn.

 ...、あ!夜見さんか! 
 
 
you.

 そ、だから結構凄いんじゃないかな? 
 
 
 
you.

 マジック結構凄かった 
 
 
akn.

 ね、剣ちゃん裏方かと思ったら 
 がっつり前出る方だったんびびった笑 
 
 
you.

 ねwよるみんほどじゃなかったけど笑 
 
 
akn.

 いやあ〜、皆、夜見さんには 
 勝てないでしょ
 
 
you.

 それ、今度よるみんに会った時、 
 明那が言ってたって言っとこ 
 
 
   夜見れなさんのマジックの腕は...
   まあ、秘密で!
   dyticaさん1周年おめでとうございます!
   ロウくんの新衣装神すぎる...

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