僕の家は3人家族だった
母は温厚な人で
才能がない僕に
本をくれた
それとは逆に父は
僕のことが大嫌いだったみたい
母は遅くまで仕事があるから
母が居ないときは
父にずっと殴られたり蹴られたりした
それでも僕は母がくれた本を何度も何度も読み返して
僕もこの主人公みたいに強くなりたい
そう思って頑張ってきた
でも事態は急変した
僕は学校でいじめられるようになって
母はこの世を去ってしまった
それから僕は心も体もボロボロだった
それでも僕は耐え続けた
いつか楽になる日は来るそう願って
その願いが叶ったのか
父は事故にあって亡くなった
別にあんなのいない方がマシだった
それでも両親がいなくなって僕は1人になった
そのときに僕のいとこなつが
って言ってきた
なつのことは信頼してたからすぐにOKした
そしたらなつはほとんど毎日来るようになった
しばらく来て慣れてきた頃には
僕の家に泊まるようになった
なつは僕のことを
すごく知っていたわけじゃなかったから
僕と話を聞きたがっていた
僕はなつには知っておいてほしかったから
全部話したよね(笑)
こいつ無自覚か?
4話 END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。