莉瑚先輩が私の居場所を知っていると言うことを知ってから、4日目。
前に誰かいるなぁーと思ったら、パタパタ走ってきている るな。
可愛いなぁなんて思いながら、るなの話を聞く。
いきなりの告白() にびっくりして、上手く返せなかった。
急に大声を出したるなの目には 大粒の水滴が溢れそうになっていた。
色々な急な告白に戸惑いながらも、私はるなが頑張って話してくれるのをずっと聞いていた。
言葉を紡いで紡いで、やっと相手を安心できる言葉にする。
それって、むずかしいことなのになんでできるんだろう。
はたからみたらめちゃくちゃだよ。
急に廊下走って私のところに来たと思ったら、急に叫んで泣き始めちゃって、「助けたい」って話し出して...、それでもほっとして 安心するのはるなのすごいとこだと思うんだ。
私って、すごい幸せな環境にいるんだなってまた思った。
そして、こんなにも温かい人たちと暮らしてる。
急に抱きついてきたるなの頭を撫でながらも思った。
2人で一緒に、
いや、
13人で一緒に笑顔になろうねって。
また少し重りが減った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。