ぼむぎゅが俺の胸倉を掴んでくる
イラつきをぶつけるように何度も前後に振られて押される
振り払おう、なんて出来なかった
ぼむぎゅの言っていることは間違いないんだから
俺は確かに言った。
社長の前で、彼女と別れる、と。
でもいざ別れることを想像したらなかなか辛くて
別れられない気がした。
そう言い切ったぼむぎゅは力任せに俺を突き飛ばした
地面に叩きつけられる体。
腕や背中、腰、頭、地面に当たった所が時差で痛みが走ってくる
すびながすぐに駆け付けてきた
心配そうに俺の顔を覗くすびな
ぼむぎゅが言う通り、皆俺のことを、
内心面倒くさいと思っていた?
すびなは唇を嚙みしめたあと
ぼむぎゅと同じ目つきになった。
この時、気のせいかもしれないけど
てひょなとすびながアイコンタクトを取っていた気がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。