第7話

___6
822
2019/02/19 09:07
あーーだるい。別に具合が悪いわけじゃない。
ただ大学までの足取りが重いだけ。


今日休もうかなとも思ったけどまだ私は今1年生だ。
今のうちに授業数いっぱい取っておかないと。
あなた

よし、切り替え!切り替え!

引きずってても良いことなんてない。あいつと当分会わなければいいだけだ。



って思ってた矢先
ウォヌ
ウォヌ
あ、あなたじゃん。
朝っぱらからウォヌに会ってしまった。


大丈夫だあなた。
会ってしまったとしても口を聞かなければいいんだ。
あなた

………………。

私はウォヌの横を素通りして授業の準備をした。


よしよし、この調子だ。このまま1日を乗り越えればいいだけだ。


すると腕を何者かに掴まれる
ウォヌ
ウォヌ
ねえ、無視していいと思ってんの?
ウォヌの力は強い。腕を離そうとしても離せない。


はぁ……だめだ。これはもう口に出して言うしかない。
あなた

誰か助けて!!!知らない人に腕を急に掴まれたぁぁぁ!

ウォヌ
ウォヌ
お、おい何言ってるんだよ。
動揺して緩む力のすきに掴まれた腕を離して走って逃げた。


ふっ……あいつもちょろいもんだぜ笑


そのまま授業に向かう。


授業はウォヌと会うこともなく平和で終わろうとしてた所、第2難関が私を追い詰める。
ソナ
あなたちゃん!今日活動あるからいつものあの部屋に集合ね〜!あとウォヌ君にも言っといて!
あなた

わ、私ウォヌ今日見てないのでソナさん言っといてくださいお願いします!

ソナ
しょうがないな〜分かった分かった!
あなた

ありがとうございます!

なんとか助かったけど今日もまたゴミ拾いかな……

ゴミ拾い結構キツイんだよね笑




だけどサークルの集合時間になってもウォヌは来ない。


ソナさん、ちゃんと伝えたんだよね?

来なければ来ないで私には好都合だけどね……。
シウ
皆!!!重大な仕事だよ!!!
ウォヌだけ集まらずウォヌ以外ソファに皆座る
あなた

何ですか?

ソナ
結構すごいわよ笑
ウォヌ
ウォヌ
すみません……遅れました。

走ってきたのか息を切らしながら私の隣に座ってくる

私は近づいてくる度少しずつ離れようとしていると
あなた

ちょ、ちょっと!

ウォヌ
ウォヌ
ちょっと肩貸せ。
肩を抱き寄せ私の肩に頭を乗せる。
ソナ
もう〜2人仲いいんだから!笑
あなた

別にそんなんじゃ……続けてください。

隣を向けば寝息を立てながら寝てるウォヌがアップで視界に入るし肩は抱き寄せられたままだし身動きが取れないと一緒になぜか心臓が速くなる。
シウ
実は、1ヶ月後にダンスサークルがコンテストに参加するらしくてその手伝いを頼まれた!
ソナ
あのうるさい女子たちがいる所手伝えって結構拷問だよ。
シウ
俺も男子がうじゃうじゃいる所にソナを手伝わせたくない。
あなた

それって結構重大じゃないですか!

ソナ
私もシウがあんなうるさい女子たちがいる所に手伝わせたくない!
今日も2人のバカップルぶりは健全です笑
シウ
とりあえず今日はそれを伝えたかっただけ!詳しい事はダンスサークルと話し合って決めるから今日は解散!
ソナ
デート行く約束でしょ?早く行こ!
終わって解散なのにまだ私の肩で寝ているウォヌ。

するとすぐにシウさんとソナさんが出ていった。
あなた

ウォヌ終わったよ。早くウォヌも帰りな。

そう伝えて肩に乗っているウォヌの頭をソファの後ろの背もたれのところに乗せて出て行こうとした。
ウォヌ
ウォヌ
待って、俺も一緒に帰る。
あなた

嫌だ。一人で帰らせて。

そう言って部屋を出ていき、駅に向かう



駅に着いた瞬間電車が出発したので5分後の電車を待つことにした。


今日乗り過ごしたいつも乗っている電車は席が空いていてその次の電車はほぼ満員電車。


満員電車か……しょうがないか。


案の定中は人がいっぱい。次の電車は結構時間が空くのでしょうがなく乗ることにした。



人がいっぱいの中電車に揺られること15分


駅から家までは30分ぐらいだ。


すると


急に誰かからお尻を触られる。
あなた

えっ……?

き、気のせいだよね……


そう思っていると、


また触られる感覚に鳥肌が立つ。


これはまさしく痴漢だ。


後ろを見てみると触っているのはおじさんでもなければ若くもない男の人。
男の人
君大学生?どこ大学?
あなた

や、やめて………

あと2駅⋯

2駅だけじっと耐えるんだ………。


大声出せばなんとなるって言うけど恐怖で声が出ない。


それに脚もがくがく震えながら脚がもつれそうになる。


あと、1駅。次だ………


すると、

触られた手が離れ急に後ろから抱き締められる。


あ、終わった。私今日痴漢の人にお持ち帰りされて人生終わるパターンだ。


でも待て。この匂いどこかで嗅いだことある匂い……すごく落ちつく。

やばいとうとうおかしくなってきたな私。


ウォヌ
ウォヌ
俺の女に何してるの。このまま警察に行きたいわけ?
耳元で聞こえたのはどこか聞き覚えのある声。


ウォヌの声だとは後ろを振り向かなくても分かった。
男の人
すっ、すみませんでした!
その瞬間駅に到着し、痴漢してきた男の人も急いで降りていった。


ウォヌに手を繋がれ無言で駅を出ていく。
あなた

……ウォヌ?

名前を呼ぶと、足を止め私を抱きしめた。
ウォヌ
ウォヌ
あなた大丈夫か?あの変態野郎に何された。怪我はしてない?
ウォヌの口から出たのは優しい言葉ばかりでさっきまでの恐怖がすーっと抜けていくと同時に涙が出てくる。
あなた

大丈夫だけど、すごく怖かった……

そう言うと頭をぽんぽんしてくれる。


何だろう、昨日のあのウォヌとは全然違う。
ウォヌ
ウォヌ
ごめん…俺あなたの事何も考えないであんなことして。
あなた

ううん。もう何とも思ってないよ。



なんだろう。この変な感情……


前にも味わった事のあるこの気持ち。


あ、スニョンの時だ。


私、ウォヌにスニョンと同じ感情になってるんだ。



これってさ、



好きってことで合ってるんだよね……??

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