あれから電車は出発し、流れる外を見つめていた
外は雲らしき物の中にいるようだった
光の反射でとても綺麗
振り返ると
かわいい猫がいた
どうせ自分のことは何もわからないんだし、いいよね
車内アナウンスを終えた車掌さんは私を見て
驚くような顔で言った
少しだけ、悲しそうな表情をしたように見えた
照れくさそうに頭をポリポリと搔きながら歩いていった
と思えば少し瞬きした隙にまた消えてしまった
電車は止まり海岸入江駅に止まった
ものすごく大きな崖に囲まれた入り江
まるで海賊達が拠点としているようなイメージのある隠れ家的場所だった
やっぱり私とは全然違う世界が見えているんだ
イメージと風景が関係することは伝えないほうがいいだろう
指を差した先は私にとっては水の中だった
きっと砂浜にいるウミガメでも指差しているんだろう
ふと、原基さんの顔をみると涙が顔を伝っていた
そう言って私は離れた
ウミガメと言えば、スープが思いつくな…
ウミガメのスープ
有名なやつ。
答えはウミガメ(人肉)のスープを死刑執行される前の最後の晩餐として頼んだんです
ウミガメのスープなんて用意できないはずだから
この世界ではとあるルール。最後の晩餐を食べさせる前に執行することはできないから。
生きるために用意できないものを頼んだ
結果、そのスープは用意されてしまい、死刑執行。
それを出したシェフはもちろんこのあと尋問にかけられますよ
こんなやつだったはず












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。