阿部くんは隣に座ってくれた。
夜は暗く、何もない。
阿部「あなた。好きだよ」
『私も好き。』
阿部「ねぇあなた付き合って」
『私じゃ阿部くんを……』
その時、阿部くんは私を抱きしめた。
阿部「俺はあなたが隣にしてくれるってだけで幸せだよ。」
『えっ……』
阿部「あなたが何か心配してるかもだけど俺はずっと一緒にいたい。」
阿部くんは離れて私の目を見た。
阿部「ダメかな?」
『私なんかでいいの?』
阿部「なんかじゃなくてあなたがいいの」
阿部「好き」
『私も』
静かな夜でKissをした。
蓮の事は忘れきれないけど、
亮平くんとのこれからを大切にしていきたい。
何があってもずっと一緒だから。
阿部「なんか改めると照れるね」
『亮平くんかわいい』
阿部「かわいいじゃなくてかっこいいでしょ」
これから何があるとは分からない。
生きているのか死ぬのか誰も知らない。
でも今、というのがみんなある。
それを誰と過ごすのか。どう過ごすのか
正解、不正解あるかもしてない
でも不正解は正解に出来る。
もし亮平くんとの日々で不正解があるとするなら
2人で正解に導いていきたい。
過去を見て後悔しない人生をおくりたい。
これからもよろしくね!亮平くん
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!