お化け屋敷が終わって次に向かったのは、
ティーカップ。
ここのティーカップはカラフルでかわいいって話題になってたんだ。
阿部「どれに乗る?」
『えっと…ねぇあれがいい』
私は緑ベースに黒の差し色のを指さした。
阿部「いいね!じゃああれ乗ろ」
『うん!』
ティーカップの中に入った。
少ししてから、始まった。
そしたら阿部くんが本気でティーカップを回し始めた。
『ちょちょちょ待って。あぁ』
早すぎて目が回る。
阿部くんも途中から優しく回してくれた。
阿部「ごめん。ちょっと楽しくなっちゃった」
『大丈夫。気にしないで』
阿部「もう終わったから降りよ」
『うん』
歩こうと思うと足元をふらつかせてしまった。
そしたら亮平くんがささえてくれて
ベンチに座った。
亮平くんは水を買ってきてくれて隣に座った。
『お水ありがとう。だいぶ落ち着いた』
阿部「全然。ごめん俺が悪いから」
『だいぶだから。あっ次あれ乗ろ』
そこから乗り物に乗ったり
色んなものを食べたり飲んだりして夜になった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!