第11話

7枚目
627
2024/04/27 20:00 更新
あれから一週間が立った。





いじめの加害者の二人は俺の目の前に姿を表さなくなった



そして



突然だが今俺は、猛烈に悩んでいる。
raru
……

落ち着け俺、よく考えろ。

考え直せ。
気のせいかもだろ。
よーーーく考えろ。
runa
…兄さん大丈夫?
raru
…問題無い
runa
問題ありまくりな顔してるけど



ん?なぜこんな考えろとか言ってるのかって?



……なんで、か
それは








アイツに恋したかもしれねぇからだよ!!!!
raru
(よーく考えろ…アイツだぞ…性格もあれだぞ?)
え?あいつって誰か?







ダリアだよ畜生!!!!!



正直自分でも信じられない



否、信じたくない。
runa
さっきからずっと眉間にシワが…
raru
あーいや…まぁ考え事が
runa
かれこれ3時間くらい悩んでない?
なんだかんだでルナの部屋に来たはいいが



ずっとこのことしか考えられない。




申し訳ない…


……落ち着け。ほんと



アイツだぞ??



クズでクズでクズでクズなアイツだぞ?



でも正直顔良いし…反省してからなんかいいやつっぽい…?
raru
(……駄目だ…)
認めたくないが…




最近あいつの事しか考えられないのも


殴られそうになって助けられたの瞬間
胸が高鳴ったのも事実。



アイツよく考えればスタイルも良いし顔もなかなかの美人だ
だとしてもあいつの性格と過去の行いから…




この思いを伝えたら、きっと笑われて一生バカにされる。
そう悩みながらかれこれ数日過ごしている。
raru
まぁもうそろそろ遅いし…そろそろ帰る
runa
あ、確かにもうこんな時間じゃん
runa
またね兄さん
raru
ん、またな
ルナの部屋のドアを閉め、ため息をつく。

部屋への足取りが重い…
ガチャ
Daria
おかえりぃ〜


いつも言ってくれるおかえりが、なんだか安心してしまう
raru
とりあえず風呂入るまで本読んでる…
Daria
……ふーん
raru
んだよ
Daria
いやー
Daria
随分顔が赤いもんでねぇ
raru
………は?
Daria
前も言ったじゃん、お前隠し事下手すぎるわ
Daria
顔にまんま書いてるw
raru
嘘だろ……
Daria
嘘じゃないしぃ〜
Daria
わっかりやすすぎておもろいわ
Daria
え、もしかして好きな人でもできたぁ〜?w
……なんでこういうときだけコイツは感が良いんだ…
Daria
え、黙ってるってことは『yes』って事ね
Daria
え、誰〜?w



…ホントこいつなんで天使だったんだ?

と思うくらいの性格の悪さ…
raru
誰が教えるか
Daria
えーー
Daria
教えてくれよぉー
raru
絶っっっっ対に嫌だ
Daria
なんでだよぉ〜
raru
……
raru
爆笑したら殺すからな
Daria
怖…
Daria
で結局誰?w
raru
.
raru
お前
Daria
なんて?
Daria
声ちっさすぎて聞こえねぇんだけど…
raru
…お前…
Daria
だから聞こえねぇのよ
raru
……
もう恥なんか知るか…




この際もう笑われたって知るか!!
raru
お前だっつってんだろカス!?
Daria
…
Daria
……ん??
ニヤニヤとした顔から、ぽかんとした顔になった




そしてすぐ乾いた笑いをする。
Daria
……あー、聞き間違いか
raru
お前だっつってんだろ
raru
耳の年齢だけじじいかよ
Daria
……えー…俺が言うのあれだけどさ
Daria
正気か?
raru
正常だが
Daria
……頭でも打ったか?
raru
今日一日痛みを感じていないぞ
Daria
……ついに気狂ったか?
raru
3時間考え直したが
Daria
……俺だぞ?
raru
うん
Daria
んー…誰かと入れ替わった?
raru
正真正銘ラルだよ
Daria
…ドッキリ的な流れだったり
raru
んなドッキリやってたまるか
Daria
えぇー…


…なんか思ってた反応と違うな
もっと盛大に笑われるとか


バカにされるとか思ってたんだが…
Daria
…大丈夫か?頭
raru
舐めてんのか
Daria
俺なんかじゃ多分二秒で振ると思うよ?お前が
Daria
まぁ恋愛経験ゼロのラルにはわからないかぁ




そうか


なんか引っかかるなと思ってたが





コイツ、自己肯定感が低い
Daria
しかもこんな性格だぞ?
Daria
初恋が俺ってお前も可哀想だねぇ


自分でクズって事も嫌われてるって事も認めてるし


自分のコトも、自分から話したこと無い
クズでも自己肯定感低いし



この前みたいに俺を助けてくれたり



みんなが思うよりも、
意外といいやつなのかもしれない




そりゃあクズはクズだが



本当のクズはもっと違うだろう。


たしかに前は色々あったが、よく考えれば
本当にクズなら洗脳が解けた俺をとっくに殺しているはずだ




こういう所も好きになっていたのかもしれない。
raru
いいんだって
Daria
…いつか飽きるかもよ?
raru
その場合はその場合
Daria
…考え直したらやっぱ好きじゃないって思うかもだけど?
raru
もう何十回も考え直した
Daria
…俺酷いやつだけど?
raru
本当に酷いやつは俺を助けないだろ
Daria
…ふぅーん
Daria
恋人ねぇ?
はっ、と鼻で笑うダリア


でめそれは俺を馬鹿にする笑いではなくて
自分を卑下する笑いだった。
Daria
お前は俺とキスもできんの?
Daria
俺見て興奮すんの?
raru
出来るわ
Daria
…へぇ

ふっ、と笑う
Daria
本当ラルと居ると飽きねぇな
Daria
そ~言うところいじり甲斐があるというかw
raru
なッ…!!
raru
こ、こっちは真面目に
その時、ぐいっと手を引かれ



チュッ



手の甲にキスを落とされた




わけも分からずぽかんとしていると
Daria
…後悔しても知らねぇからな?

それだけするとダリアはそっぽを向いた



  

柔らかい唇の感触が手の甲にまだかすかに残る。





そのそっぽを向いた耳は、心なしか少し赤く見えた
俺の顔も上がる体温と比例して真っ赤になっていく。
raru
……
Daria
…間抜け面してやんのw
raru
だ、黙れカス!死ね!!
Daria
え!?ひっどぉ〜w
Daria
それが付き合って数秒の恋人にかける言葉ですかぁ〜〜!?
raru
うるせぇ!!
Daria
顔真っ赤〜w






ぬし
ぬし
次回、ごみくず男、ごみかす子、死す
ぬし
ぬし
デュエルスタンバイ(?)

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