バリン、そう音を立てて術式が解かれた
目を向ける先には赤く染まった刃が見える
アイの方がもっともっと苦しいはずなのに
私までもが苦しくなってしまいそうだ
_____________この嘘吐きがッッッ!!!!!
アイドルは所詮夢を売る仕事だ
愛が分からないアイは必死に嘘を吐いてきた
自分すらも愛せてないアイが
必死にファンに向けてアイを歌っていた
私は反射的にコイツを手にかけようとした
意識が本能に持っていかれた
アイの姿はまるで母親の様だった
もうあの頃の 星野アイ ではないのだ。
痛苦しいであろう腹部を押さえながら、
壁に身体を預けながら淡々と告げる
頑張って、努力して、全力で嘘を吐いた。
君達の事を愛せてたかは分からないけど
愛したいと思いながら、愛の歌を歌ってた
そう言って、手を差し伸べる
本当にこの子は最後まで嘘を吐こうとする
ダッッッッ
クソ…ッッッ 、なんでなんでなんで…
どうして、アイがこんな目に…!!!!
施設では教えてくれなかったなぁ…。
ギュッッ
そう言ったアイは少しずつ体温が下がっていってる
もう時間の問題だと言うことだ
ドンッッドンッッ
ドア越しのルビーには
今のアイの状況が見えていない。
私さ、ルビーやあなたも もしかしたらこの先
アイドルになるのかもって思ってて
ランドセル、小学校の入学式も見たいし
授業参観とかさぁ… ルビーのママ若すぎ〜とか
えっと… 他には…
あぁ…… これだけは言わなきゃ
これが私たちがアイから受けた呪い____。
この言葉は絶対、嘘じゃ無い……
血まみれで、まつ毛は濡れてて…
もう瞳に一番星は宿っていなかった
なんでなんでなんでなんで…!!!!!
やめて、もう私から奪わないで…ッッッ!!
嫌だよ死なないで、ずっと笑っててよ…!!!
いなくなっちゃ駄目だ…!!!しんじゃ___________
アイと化したナニカが
私を強く強く抱きしめた_____。
____________特級過呪怨霊 星野アイ
危険すぎる力と制御不能な状況が
呪術界上層部に問題視されたため
星野 あなたの宝石の名前 を秘匿死刑とする_____。
こうして、私たちのアイと過ごした
甘い子供時代は幕を閉じ__________
____________私たちの真の物語が幕を開けた。
3話連続更新、告知なくてすみません😱













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!