次の日から僕はあなたを避け始めた。
酷いとは思う。
身勝手だともね。
でも僕の気持ちも考えて欲しい。
6年も片思いしている子が彼氏が出来たんだ。
それもぽっと出の。
あろうことか山口。
君を祝福するにはまだ少し。
時間が足りない。
だからお願いだから。
____そんな顔するなよ。
彼女の周りを彷徨いている一番厄介な虫が居なくなるんだから。
お前にとっては1番嬉しいことだろ?
山口。
その反応でわかった。
その反応を見ていなくても昨日の告白現場を見ている僕には分かっていた。
山口の顔は赤くて、その表情は明らかに。
恋をしている者が称えるそれだったから。
その後も何度も彼女は僕に話しかけたけど、僕はその全てを無視していた。
すると次第に話しかけられなくなった。
幸いにも、彼女はクラスでも人気者だったから。
1人になるようなことは無かった。
僕のあとを着いてきていた彼女は。
もういないんだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。