あなたから話しかけられなくなって。
しばらくたったある日のこと。
あなたから久しぶりに話しかけられた。
正直、嬉しかった。
久しぶりに紡がれる僕の名前に愛らしさを感じた。
願うことは許されないけど。
叶うなら、その口から紡がれるのは僕の名前だけであってほしい、とそんな風に思うほどに。
もう既にほかの男のものになっている君を見て、僕は未だにそんな風に考えていた。
僕はまた突き放してしまった。
話って、きっと山口のことだろ?
もう知ってるよ。
好きなんでしょ。
お幸せに、なんて期待しないでよ。
そんな思ってもいないこと、言えるわけないでしょ。
だけど、数日後。
僕はその選択を後悔することとなる。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。