あなたから話しかけられなくなって。
しばらくたったある日のこと。
あなたから久しぶりに話しかけられた。
正直、嬉しかった。
久しぶりに紡がれる僕の名前に愛らしさを感じた。
願うことは許されないけど。
叶うなら、その口から紡がれるのは僕の名前だけであってほしい、とそんな風に思うほどに。
もう既にほかの男のものになっている君を見て、僕は未だにそんな風に考えていた。
僕はまた突き放してしまった。
話って、きっと山口のことだろ?
もう知ってるよ。
好きなんでしょ。
お幸せに、なんて期待しないでよ。
そんな思ってもいないこと、言えるわけないでしょ。
だけど、数日後。
僕はその選択を後悔することとなる。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。