第2話

どついたれ本舗2
489
2024/03/19 15:35 更新






簓side














pipipipipipipipi





せわしないリズムを刻む音が頭に響き目を覚ます



目覚ましのアラームを止めてスマホを開いた

時刻は午前5時丁度
白膠木簓
ん……、5時…?あぁ、そうや……
今日から海外ロケやった……

重い身体を起こし、あなたを見るとスースーと静かな寝息を立てて眠っている
白膠木簓
ふ…可愛ええな……
そっとあなたの頬に触れる
その頬は柔らかくさらさらしている

頬を手の甲で撫でているとあなたがんん…と声を立てた


あ…、起こしてしもうたかな?


そう思ったがまた寝息を立て始めた


ほんま可愛えぇ…
家出る時にでも起こそか

そう思いベッドから立ち上がる
夢主
ん、……簓……?
白膠木簓
ぁ、…すまん、起こしてしもうた  まだ寝とき
ベッドから起き上がった衝動で起きてしまったらしい

こんなんで起きるんか……睡眠浅いんか?
夢主
うぅん、起きる……
眠そうな目を擦りおぼつかない足でふらふらと立ち上がる
白膠木簓
ちょ、まだ眠いんやろ無理して起きんでええで
そういうもあなたは首を横に振る
夢主
起きるの……ご飯作るから、簓は準備してて……
むっちゃ眠そうやん、わざわざ俺に合わせて起きんでええのに
白膠木簓
大丈夫か?むっちゃ眠そうやん
夢主
大丈夫……、家何時に出る…?
白膠木簓
6時半前には出よう思っとだけど…
夢主
わかった……
わかったって、何がや?

まさか
白膠木簓
あなた
夢主
ん…、なに?
白膠木簓
あなた、空港まで送る気やないやろな?
俺がそう聞くとあなたはキョトンとした顔をする
夢主
…送るよ?
せやろな

海外ロケが決まった時朝早いから勝手に家出る言うたんやけど不満そうやったし送ろうとするとは思っとったけど……
白膠木簓
いや、あかんで!
夢主
え、なんで…?
シュンとして悲しそうな顔をする

そんな顔されると弱いわぁ
白膠木簓
やって…全然寝てへんやろ?昨日寝たん2時すぎとったし……!!それなのに俺を送るために無理する必要ないわ
夢主
寝てないのは簓も同じでしょそれに、簓送るのは私の自己満足だから
絶対着いてくる気なんやな……

まぁ、送ってくれるんはめっちゃ嬉しぃねんけど……大丈夫か?俺は移動中に寝る時間あるけど…あなたは日中忙しいやろうし……


あなたは大阪へ来て、1人で暇な日中は人手の足りてない店の手伝いや捜し物を受けたり、いわゆる何でも屋的なことを始めた
そのため、平日の昼間は簓や盧笙と変わらないほど忙しい
白膠木簓
ん〜、ちゃんと寝んくて大丈夫か?
夢主
このぐらい大丈夫!それより簓早く準備しないと
今から寝ろ言うても聞かんよなぁ…
白膠木簓
あんま無理せんでな?
夢主
うんありがとう














あなたside










時刻は6時15分

予定より早いが準備が完了した

早く行って損は無い、少し早いが私達は家を出ることにした
白膠木簓
ほんなら、そろそろ行こか!
夢主
うん
一緒に簓の家を出てマンションの地下駐車場へ向かう


空港までは簓のマネージャーさんが手配してくれたタクシーで行くことになっている



地下駐車場へ行くと既にタクシーが私たちのことを待っていた
白膠木簓
すんまへん!!待たせてしもうて!
夢主
ごめんなさい、忙しい中ありがとうございます
運転手
「いやいや、時間より早く来てくださって全然待ってませんよ」
白膠木簓
そんならよかったです〜!そんじゃ、空港までよろしゅう頼んなます!!
そして、タクシーが発進された






空港に着くまで約10分から15分と言ったところか

空港に着けばすぐ簓とお別れだ








他愛のない会話をしていたらあっという間に空港へ着いてしまった




空港に入ると朝方にもかかわらずちらほら人が居る

みんな仕事とかなのかな…大変だな
夢主
あっという間に着いちゃった……
白膠木簓
そうやなぁ、送ってくれておおきになあなた
そう言って簓は私の頭を優しく撫でる
夢主
うん……気をつけてね
白膠木簓
あぁ、ほな行ってくるわ!
夢主
うん、!
離れたくない思いを抑えて笑顔を作る

私は嘘をつくのが苦手だ全部顔に出でしまう
だから簓は私が無理をして笑っているのに気付いたのだろう


簓は私を抱きしめ、優しく頭を撫でた
夢主
さ、簓…早く行かないと、
簓を見上げると眉を下げて優しく微笑んでいる
白膠木簓
あなた、なんかあったらすぐ連絡してな
夢主
うん…!簓、
白膠木簓
どないした?
夢主
なんもなくても連絡していい……?
私がそう言うと簓は顔を赤くする
白膠木簓
ぇ、……な、そんなんもちろんやけど、……
白膠木簓
はぁ…どこで覚えたん、そない可愛ええこと…!!
夢主
何言ってんの…ふふっほら、そろそろ行かないとあれマネジャーさんでしょ?待ってるよずっと
私が簓の後ろを指さすと簓は驚いて後ろを振り向く
白膠木簓
!?な、お前いつからおってん!?
マネ
「いやぁ…はは……簓さん彼女さんおったんですね」
白膠木簓
ちゃ、ちゃうわぼけ!!
白膠木簓
あなたはDJ ROKUROの弟子で彼女ちゃうわ!そんで経験積むためにディビジョンまわっとって一時的にここおるだけや!
白膠木簓
彼女て、そんなわけ……!!
夢主
なんでそんな焦ってんの
マネ
「あ…っ!DJ ROKUROの弟子 ってまさか DJ E.Hさんですか!?」
夢主
えっ、はい!知ってくれてるんですか!
マネ
「そりゃ知ってますよ!全国注目の若手DJ E.H を知らんわけないやないですか〜!!僕ファンなんです!!!顔が似ててまさかな〜って思っとったんですけど…!ホンマにDJ E.Hやなんて!! 」
白膠木簓
え、マネ知っとるん?てかファンなん!?初耳なんやけど!
マネ
「言ってませんもん」



ふふっ、マネージャーさんと仲良いんだな簓
白膠木簓
な、なんやと……!?この、
マネ
「名前あなたさんって言うんですね!あの、良ければサインとか……」


マネージャーさんが簓を遮って話しかけてくる


さ、サイン……?そんなの考えたこと無かった……
夢主
あ〜、ごめんなさいサインとか無いんです
マネ
「そうなんですか!!じゃ、じゃあ…握手なんて……」



マネージャーさんが私の顔を伺うように見てくる
夢主
全然いいですよ!それぐらいしか出来ないので
マネ
「い、いいんですか!?」

マネージャーさんは目を見開いてキラキラと瞳を輝かせる

ふふっ…無邪気な人だな
夢主
はい!
白膠木簓
なぁにをずかずかと……あんま調子のってしゃしゃってんやないぞマネ………!!
私とマネージャーさんのやりとりをまじっと見ていたと思ったら突然マネージャーさんにキレだす

マネ
「ゔっ……さ、簓さん…あなたさんがいいって言ってくれはってるし……いいやないですかぁ」
白膠木簓
あなたのこと名前で呼ぶなや!自分距離感おかしいやろ!
マネ
「す、すんません…」


名前じゃなかったらDJ E.Hって呼ぶよね……なんかやだ
名前で呼んでくれる方が私はありがたいんだけど……
夢主
別に名前で呼ばれた方がありがたいんだけど… DJ E.Hなんて呼ばれるより良いよ
マネ
「うわぁ〜!あなたさんめっさ優しい!可愛ええ!」
白膠木簓
お前ホンマにどついたろか
簓はマネージャーさんの服の後ろ首を掴む
マネージャーさんは やめてくださいよ〜!! と言いながら笑っている


人の良さそうなマネージャーさんみたい、良かった
夢主
ふふっ  って、時間大丈夫ですか?
マネ
「あぁっ!!簓さん!はよ行かんと!!」



マネージャーさんは焦った様子で簓を急かす
白膠木簓
せやった!ってお前のせいや!
マネ
「はは……すんません……」




「あ、あの、」

マネージャーさんが小さい声で私に話しかける
手を差し伸べて中腰になると恐る恐る私の顔を覗いてきた
夢主
ぁっ、……!ふふっ簓のこと頼みますね
そう言ってマネージャーさんの手をとって、ギュッと握った


マネ
「は、はぁぁだぁあ!!!うわぁぁあ!ありがとうございます!一生手洗いません!」
白膠木簓
だぁー!!何しとんねこらお前!はよ離せ!!
簓がマネージャーさんの頭にちょっぷを入れる

マネ
「あだっ!」

マネージャーさんは頭を両手で抑えて目には涙を浮かばせている
夢主
何してんの簓!マネージャーさんにお世話になってるでしょ!
白膠木簓
世話しとんのはこっちや!
簓は頬を膨らませている

子供……
マネ
「はは、ほんまその通りで……



…………簓さん、ほんまにまじで時間やばです」
白膠木簓
ん"ぅ〜ちょお先行っててや!
マネ
「え、なんでですか」
白膠木簓
ええから行っとれ!!
マネ
「…わかりましたよぉ…あなたさん、ほんまにありがとうございました、これからも応援してます!頑張ってください!!
簓さんはよ来てくださいねー!」


そう言ってマネージャーさんは手を振りながら走って行く


私が手を振り返すと嬉しそうに笑っていた
白膠木簓
ほんまにあいつは…!!
呆れた顔をして走り去っていくマネージャーを見る簓


なぜ先に行かせたのだろう簓も早く行かなければならないのに
夢主
簓一緒に行かなくて大丈夫?
私がそう聞くと簓は不満そうな顔をする
白膠木簓
あいつのせいであなたとちゃんとお別れさせてもろてないんでね
夢主
そんなことしてる時間ないでしょ
白膠木簓
大丈夫や!全力で走ったるから!
自信満々で言うが、本当に時間はない
内心簓もかなり焦ってるんじゃ…
夢主
ちゃんとお別れってどうするの?
私が聞くと簓は真顔になって私の正面に立つ
夢主
簓?
白膠木簓
あなた、行ってくる
私の顔をじっと見つめながら「行ってくる」と言う

え、どういうこと?

まぁ、とりあえず……
夢主
行ってらっしゃい……?
私がそう言うと簓はふっと笑って
私の額に唇を落とした
夢主
え、……!?
顔が熱くなっていく

やばい、私絶対顔赤くなってる

上を見ると簓も頬を少し赤らめて笑っている
白膠木簓
んへへ、行ってきますのちゅーや!
夢主
なに、急に…ふふっ
行ってきますのちゅー……か……なら、

ニコニコと満足気な簓の服をグッと引っ張る
白膠木簓
おわっ、
簓の顔が私の顔と同じぐらいの位置にきたところで簓の頬にキスをした
白膠木簓
はぁ……!?
簓の服を離し、簓の顔を見ると顔を真っ赤にしている

多分、さっきまでの私より赤い
夢主
行ってらっしゃいのちゅー、だよ
そう言って微笑むと簓は顔を手で覆って

あ"〜っと唸っている
白膠木簓
あかん、あかんてそれは、ほんまにあかん
夢主
ふふっ仕返し
白膠木簓
やられたわ、完敗や…
そう言ってヘラっと笑う簓
白膠木簓
それ、他のやつにやらんといてな
夢主
覚えてたら
白膠木簓
忘れるとか許さんからな
簓が真顔で言ってくる
夢主
はいはい
白膠木簓
適当に返しよって……
腕時計をちらっとみて、簓は軽くため息をついた
白膠木簓
……、ほなねあなた、盧笙によろしく頼むわ!
夢主
うん!ちゃんとご飯食べてちゃんと寝てね!ばいばい簓
簓が見えなくなるまで手を振った
簓も私が見えなくなるまで手を振っていた






別れたばかりなのにもう簓が恋しくなってくる

…この調子で3日耐えれるかな……
夢主
…盧笙の家行く準備しないと









タクシーを拾い先程出たばかりの簓の住んでいるマンションへ戻る


無駄に広いその部屋は簓が居ないことでより1層広く感じられた
夢主
……静か、
盧笙の家に泊まるにあたって必要な荷物をバックにまとめる

着替え、寝巻き、他にも日用品を詰めた
あとは……冷蔵庫に入れていたプリンを取りだす


簓が買ってたやつだけど、持ってっていいかな……?
まあ、いいよね あ、あとお酒も持ってこ


冷蔵庫から取りだしたプリンとお酒をリュックに詰める
夢主
これでいいかな
家のカーテンを全て閉め、全ての窓に鍵がかかっているか厳重にチェックする

よし、鍵も全部確認したし……そろそろ行こう



リュックを背負い、肩にバックを掛ける

玄関へ行きいつもの靴を履いて家の中の方を向く
夢主
行ってきます






















盧笙side















時刻は7時30分



昨日の2人の話によればあなたは朝ここへ来て荷物を置きに来る

合鍵は簓から渡されているらしいから俺が仕事に行った後に勝手に入るんやろな


ガチャッ

そんなことを考えていたら突然玄関の鍵が開く音がした
躑躅森盧笙
『お邪魔します〜』

聞き覚えのある声がしてリビングのドアが開けられる
夢主
うわぁ!!!
あなたが俺の姿を見るなり絶叫した

なんでお前がびっくりしとんねんこっちがびっくりやわ
躑躅森盧笙
『うわぁ!!!』やないわ!チャイム鳴らせ!!
夢主
あ、ごめんもう仕事行ったと思って
確認しないで鍵を開けて入る、簓の悪い癖があなたにうつってしもてる……
躑躅森盧笙
まあ、もうそろ出ようかと思っとったけど
夢主
そうかぁ盧笙もいなくなっちゃうか〜…
そう言うとあなたは目線を落として悲しそうな顔をする


なんでそない顔すんねん…
躑躅森盧笙
そない顔すんな 
学校終わったらすぐ帰ってくるさかい
まあ、簓はおらんけど……
夢主
ゔぅ〜簓ぁ……もう寂しい、
あなた……簓が東都おった時から知り合いらしいし、おらんとやっぱ寂しいよな…簓の代わりに俺はなれへんし……
躑躅森盧笙
あなたがこない寂しがってるって知ったら簓喜ぶやろな
夢主
喜ばんでいい
夢主
盧笙荷物置いていい?
あなたはリュックを背負って肩にはボストンバックを提げている
躑躅森盧笙
あぁ、すまん重かったやろ貸しい 部屋持ってくわ
夢主
ありがとう
あなたが肩に下げていたバックを受け取り寝室に行く

ふと自分がいつも寝ているベッドが目に入る
躑躅森盧笙
あ…
大事なことを忘れていた
躑躅森盧笙
あなた
リビングに戻るとあなたがリュックをおろして何かを漁っていた
夢主
んーなに?
躑躅森盧笙
ベッドで寝るか?いややったら布団買い行くけど
寝るとこなんも考えとらんかった…

あなたがベッドで寝るんやったら俺は床で寝ればええけど、、
いつも俺が寝てるベッドで寝たくないかもしれへんし……
夢主
え 別に嫌じゃないけど
躑躅森盧笙
ほんならあなた俺のベッドで寝ぇよ
夢主
…盧笙はどこで寝るの?
あなたが眉をひそめて俺を見る
躑躅森盧笙
夢主
だめに決まってるでしょ逆にしよ
逆ってあなたが床でねるんか?そんな事させれるわけないやろ……!
躑躅森盧笙
それのがあかんわええからあなたはベッド寝ぇや
夢主
いーや!!絶対だめ!邪魔させてもらってるのに家主を床に寝させるなんておこがましい!
あなたの様子から絶対譲らないと言う意思が汲み取れる

そう言われてもなぁ……俺も譲る気ないし


!そうや簓の家でどないしてんのやろ
躑躅森盧笙
簓の家ではどうしとるん?あなたソファで寝とるんか?
夢主
いや  簓と一緒にベッドで寝てるよ
あなたが平然と答える
躑躅森盧笙
は……?
一瞬思考が停止した

ちょっい待て、は?聞き間違いとちゃうよな一緒に寝とる?ベッドで??
躑躅森盧笙
……はぁ!?
俺の声にあなたが体をビクッとさせて驚く
夢主
びっくりした……
躑躅森盧笙
いやこっちがびっくりしとるわ!何当たり前のように言うとるん!?一緒に寝とる!?ベッドでぇ!?
う、うん……と言ってあなたは戸惑った顔をする


いや……おかしいやろ
あいつ何一緒に寝てんねん帰ってきたら絶対シバいたる
夢主
私も最初は躊躇したけどもう慣れたよ
躑躅森盧笙
もうって、まだここ来てから4日ぐらいやろ!4日で男と寝ることに慣れるな!
あなたはうーんと考えるとまぁ、簓とは元々それなりの仲だしだとか言い始める


それなりの仲ってどんぐらいの仲やったん……?
躑躅森盧笙
簓がええなら俺は?
あなたがえっと声に出す

何を言ってるのか自分でもよく分からなかった

自分の言ったことを理解して恥ずかしさが込み上げてくる
躑躅森盧笙
す、すまん…なんでもあらへん
忘れてや  そう言おうとしたところであなたが口を開いた
夢主
全然いいよ
躑躅森盧笙
え"いいん?え?
あなたが大きく頭を縦にふる


いや……あかん、やろ……あなたが良くても俺があかんわ
夢主
そうだ!
夢主
盧笙を床に寝かせるわけにいかないし盧笙も私を床で寝させる気ないならもうベッドで一緒に寝る?
躑躅森盧笙
な、何言うとんねん!?ええわけないやろ!!
あなたは何も思わんかもしれんけど俺は気が気やないねん!!
……ん?


あなたの顔がどんどん曇っていっている気がした
躑躅森盧笙
…あなた?
夢主
会ってからそんな日も経ってない人と寝るなんて普通嫌だよね…狭いし!!ごめん!勝手に話進めちゃって……
そう言うあなたの顔は明らかに暗く、視線を落としている
躑躅森盧笙
あ、いやちゃうねんあなたと寝るんがいやなんや無くて……
あなたは暗い顔をしたまま頭にはてなを浮かべている
躑躅森盧笙
あなた、まだ未成年やし なんや問題になったら困るからなぁ俺の生徒らと同じ年代やし、なんか気が引けるねん
あなたはまだ17歳、一緒に寝るなんてことは成人してたとしてもあかんけど未成年やともっとあかん気がする

しかしあなたは納得してい無い様子だった


え、いやなんでそんな不満そうな顔なん?
夢主
うーん、未成年だからってそんな問題ある?
躑躅森盧笙
あるわありまくりや
夢主
なんか盧笙が気にしすぎなんじゃ…
躑躅森盧笙
……
そう言われると気にしている自分が恥ずかしくなってきた

気にしてるということは自分が少しでもそういう事を考えてるから
あなたが気にしてないのはそんな思考は一切頭にないからだということで…

もしもの場合でもでもそういう事を考えている時点で不純であることの証明になってしまう

確かに、こない気にする方がおかしい、かもな……
全く知らんやつな訳でもないし、あなたからの提案やし一緒に寝るぐらいええのか……?
夢主
布団買うのも手間だし
躑躅森盧笙
そう、やなまぁ、うん
なんやあなたに上手く丸め込まれとる気がする
夢主
……ちょろい
躑躅森盧笙
なんやと?
夢主
ふふっなんでもない、盧笙が狭いの嫌とかだったらやっぱり私が床でねるよ
いや!それだけは
躑躅森盧笙
あかん!
夢主
なら、どうする?私も盧笙床で寝させる気は一切無いよ
躑躅森盧笙
……はぁ、仕方あらへん一緒にベッドで寝るかぁ
そういうとあなたが笑い始めた
躑躅森盧笙
おい何わろてんねん
夢主
いや、だって、……ふふっ盧笙は純粋なんだね
躑躅森盧笙
どういうことや?
夢主
いや、なんでもない
躑躅森盧笙
おいなんやそれ気にな
夢主
盧笙何時に家出るの?
俺が言い終わらないうちにあなたが口を挟む

そうや、今何時や……?

腕につけてある時計をみると7時48分を指していた
いつも出てる時間から8分も過ぎていた
躑躅森盧笙
…や、やばい!ちょ、行ってくるわ!戸締り頼むで!
急いで玄関へ行き靴を履く

玄関のドアノブに手をかけたところで盧笙!っと呼び止められ後ろを振り向くとあなたがいた

あなたが万遍の笑顔で言う
夢主
行ってらっしゃい!!
躑躅森盧笙
あぁ、行ってきます!


















あなたside

















〜喫茶店〜

店員
「あなたの名字さーん ぼちぼちお昼の休憩入ってええですよ〜
3時になったらまたお手伝いお願いしますー!」
夢主
はい!任せてください!
店員
「ほんま助かりますわ、ありがとうございます!」
夢主
いえ!少しでもお役に立てて嬉しいです、ちょっと外出てきますね
店員
「はい!ほなまた後で!」
店員さんに軽く頭を下げてお店を出る

今日は喫茶店のお手伝いをしている
盧笙が家を出て荷物を解き、1時間後ぐらいに家を出た

朝9時から現在時刻1時まで働いていた
3時に戻って、そっから4時までで今日は終わり、か

お腹すいた……良さそうなとこ入ってご飯食べよ












特に行くあてもなく大阪の街をみながらぷらぷら歩いていたら、「なぁ君」と声をかけられた


声のした方をみるとセンター分けのチャラそうな男の人がいた


う…ナンパかな…?苦手なんだよなぁ
夢主
えっと……私ですか?
センター分け
「うん!君さ、ここらの人とちゃうやろ?」
夢主
そう、ですけど
センター分け
「やっぱり!!なんやキョロキョロ街見とるから迷子か思ったんやけど」
夢主
え、迷子じゃないです、そんなキョロキョロしてました……!?
気をつけないと…確かに私の挙動傍から見たら道に迷った観光客……
センター分け
「めっさキョロキョロしとったよ」
話しかけてきたお兄さんは「君、おもろいね」と言って笑っている


ナンパかと思ったけど、迷ってると思って話しかけてくれたんだ……簓は大阪は東都より治安悪いから気を付けぇって言ってたけど明るくて暖かい人も多いように感じる

センター分け
「迷子やないんなら、俺とどっか遊ばん?俺いいとこ知ってんねん」
夢主
え、ご、ごめんなさい、それはちょっと……
先程までにこにこと朗らかな雰囲気を纏っていた男は突如顔を変えた

目つき、声色、表情、何度も経験したことのある雰囲気だった

ナンパ、、いい人だと思ったのに、……


センター分け
「何で?迷子やないんやろ、なんであかんの」
夢主
え、えと、これから人と会う約束があるので……
センター分け
「ははわっかり易い嘘やな〜、笑えてくるわ」


そういう男の目は一切笑っていない


めんどくさいのに絡まれた…嘘つくの下手なんだよなぁどうしよ

こういう時は逃げるが勝ちだよね
夢主
嘘じゃないです、もう、行かないといけないので、、
そう言って足早にその場を去ろうとすると腕をしっかり掴まれた
腕に力が込められていく

痛い、気持ち悪い、…

「なぁ、まだ話し終わってへんやん俺と一緒に行こうや」
夢主
あの、本当にやめてください
センター分け
「はぁ、なんなんほんまにこっちが親切してやったっちゅーにそないな態度とるん?」
夢主
親切してやったって…っ
肩から下げていたバックに手を入れヒプノシスマイクを握る


身体的な力じゃ及ばない…マイクを……

いや、マイクはだめ…、騒ぎになったら困るし…
何よりマイクは無闇に使っていいものじゃない


どうしたら……


センター分け
「あぁ?おい何しようとしとんねんバックから手だせや!!」
夢主
っ…!
やばい、バレた…!

やっぱりマイクを……っ、!


「おいおい〜そんなおっかねぇ面してっと女の子はみんな去っちまうぜ〜?」


突如聞き覚えのある声がしたと思うと私の腕を掴んでいた手が離れた

先程まで私の腕を掴んでいた男は一回り大きい男に腕を掴まれていた


















No-side

















男に絡まれてる嬢ちゃんがいると思ったらまさかあなただとはな〜
夢主
零…!
あなたが目を見開いて零を見る
天谷奴零
よぉ〜あなた奇遇だな
センター分け
「チッ 離せやおっさん」

男は舌打ちをすると心底機嫌が悪そうに零を睨みつける
天谷奴零
お〜こぉわっ
センター分け
「てめ…っ あぐぅっぅ……!!」

男が零に殴りかかろうとした瞬間、零が男の腕を掴む手に力を入れた

男は顔を歪めて苦しそうな声を出した
夢主
れ、零…
あなたが不安そうな目で零と男を見ている

おっと…あなたの前だったな



零は男の腕を離し、あなたに近寄った
天谷奴零
すまねぇな嬢ちゃんの前で乱暴は良くなかったな
頭を撫でてやるとあなたは安心したように頬を緩ませる

男の方を見るとこっちを睨んでいる



センター分け
「おい…、お前なんやねん…!邪魔しよって、!」
天谷奴零
兄ちゃん、絡む相手は考えた方がいいぜ…?
サングラスから目を覗かせて男を見下すと
男は怖気付いたのかクソッ…!と言って足早にどこかへ行ってしまった









零side








夢主
零、ありがとう
天谷奴零
礼には及ばねえよ
そう言って片口角をあげる



ここに来てまでナンパに捕まるとはなぁ…
天谷奴零
あなたよぉ…もっと警戒心ってもんを持った方がいいんじゃねえか?
夢主
うぅん…これでも持ってるつもりなんだけどな…
そう言って下を向くあなたの頭に手を置いて軽く撫でる
天谷奴零
ま、とにかく何もされてねえみてぇで良かったぜ
夢主
零のおかげだよ
あなたが微笑んだ顔を向けてくる


誰にでもこんな調子だから絡まれるんだろうなぁ…
天谷奴零
はっはそうかそうか
ところでこんなとこで何してたんだ?
夢主
今お手伝いしてるところから休憩貰ってご飯食べに行こうと思ってたの
そしたら、さっきの人に話しかけられて…
てことは飯はまだってことか

護衛も兼ねて飯でも奢ってやるか
天谷奴零
なるほどねぇ…そんならおいちゃんと飯でも食いに行くか俺と居りゃぁ変なやつにも絡まれないだろ
夢主
え、いいの?行きたい!けど、零仕事は?
天谷奴零
あぁ今日はたまたま夜まで予定が空いててな
夢主
ほんと!?やった!!あ、あそこ行きたい!たこ焼き!!!
あなたが手を取りたこ焼きのキッチンカーを指さす
天谷奴零
はっは元気な嬢ちゃんなこった
天谷奴零
俺が奢ってやるから好きなもん食っていいぜ
夢主
…随分気前いいねなんか企んでるの?
あなたが怪しむような目で見つめてくる
天谷奴零
そんなこたぁねえよあなたと昼間っから会えんのも中々ねえからな
夢主
ん〜…
事実を言ったがなお怪しんでる様子のあなた
天谷奴零
そんなに怪しまれちゃおいちゃん悲しいぜ?
夢主
ふふっごめんごめん じゃあまずたこ焼きでしょ、次はクレープとかかな?あとはソフトクリームも食べたい!
いつものように明るく楽しそうにしているあなた、でも俺には元気を取り繕っていることはとっくにわかっている


なぁ〜んか様子がおかしいな…?
天谷奴零
なんでも買ってやるよ、急でなんだが あなた、なんかあったのか?
夢主
え?なんかって…何も無いけど
わかりやすい嬢ちゃんだなぁ
天谷奴零
別に散策するつもりは無いが隠す必要も無いんじゃないか?
零の目は全てを見透かしてるようだった

少し悩んだ様子を見せたが零の言う通り隠す必要も無いと思いあなたは口を開いた
夢主
うーん…大したことじゃないよ零も知ってると思うけど、簓が海外ロケで3日間いないのが寂しいな〜みたいな…?
天谷奴零
なるほどねぇ〜…あなたは簓の事が大好きみてぇだな
さぁてどんな反応をするのかねぇ
夢主
うん大好き
予想していた反応とは裏腹にあなたは万遍の笑みで答えた
天谷奴零
はは、もうちょい恥ずかしがる反応を期待したんだが……あなたは素直だな
夢主
それ褒めてるの…?何考えてるのかよく分かんないけど零の事も大好きだよ
なるほどなぁ…こいつの好きは俺が考えていた好きとは違う方か


こりゃあ簓と盧笙 2 人 と も苦労しそうだぜ……
天谷奴零
そいつは嬉しいな俺も同じ思いだぜ
夢主
んふふ、なんか照れる…
あなたは髪をいじりながら頬を赤くして笑っている


おいちゃんまで歳柄にもなくドキッとしちまったぜ
夢主
!?……
あなたは突然お腹を押さえて下を向いた
天谷奴零
どうした?腹でもいてぇのか?
夢主
い、いや……今お腹鳴った…聞こえてないよね、?
天谷奴零
いやぁ〜どうだろうなぁ?
そう言うとあなたは顔を真っ赤にする
夢主
き、聞こえての…
天谷奴零
あなたは割と騙されやすいんだな
夢主
え、だま、あ……ゔぅ…詐欺師の口車に上手く乗せられた……
あなたは口をへの字にして悔しそうな顔をする

先生とどことなく同じ匂いがすんなあ……
天谷奴零
先生といい嬢ちゃんといい、簓がいないとおいちゃん心配になるぜ
夢主
いや、盧笙ほど騙されやすくは無い
天谷奴零
とか言ってる奴が騙されるんだぜ?
夢主
……
眉間に皺を寄せてゔぅと唸っているあなた

そんなあなたを見てふっと笑い肩を引き寄せる
夢主
わ、
天谷奴零
まぁ、とりあえず今は飯食いに行こうじゃねえか
夢主
うん!!

プリ小説オーディオドラマ