第10話

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2024/10/21 13:00 更新
誰かの言葉じゃ満たされない。
ただ、ザキの言葉が欲しい。

俺とザキは永遠に結ばれない様な気がして、怖くなる。
逢えたら引き裂かれて、それが繰り返されてく。

頼ると紅葉は苦しんでしまう。それは虚言なのか?

どうしよう。どうしよう。どうしたらいい?
俺が誰かから…ザキから、必要とされるには?

いや、ザキに解ってもらえる為には?
どうしよう。

考えないと。思考を動かさないと。

でも、バカっぽくやってきた俺には賢くなんてよくわかんなくて。
白く、白く、遠く、軽く、薄く。

_______ また 、 一錠
キラ
……ゔっ、あぁ……ザキ…っ
また、また、また、また…?



やだ、助けて…


でも 、 おれが 、たすけなんて 


『 裏切れば良いだろ 』

おれは 、 まだ 、 がんばらないと …

『 頑張るのも承認欲求だろ ? 』

まだ 、 いける 、 から ……

『 いけるっていってさ 』




ちがう 、 おれは 、 おれは 、 だって …

『 最後に終わって 』







そんなこと …

『 俺が崩れた時にザキが 、 自責の念で俺だけを見る 』
『 ”ソウイウコト” なんだろ ? 』


_______ なんで、そんなこと、違うのに…
キラ
………疲れた……
心底疲れた。
しんどい。
もうやだ。


でも 、 まだ 、 頑張ったら 。
『 ご褒美 』あるよね ?


昔はザキ、よく頭撫でてくれてたっけ。
抱きしめてくれてたっけ?


ザキは 、 俺だけ見てくれるかな ?
へへ 、 だってザキが悪いもん 。
勝手に離れるもん 。



倒れたら、心配してくれんのかな。
心配してくれたら、嬉しいなぁ……

でも俺健康体だし。倒れねぇかも。
どうしよ。



















_______やっぱ、もっと飲むか。

ひー、ふー、みー、よー……























今日もまた、薬瓶を開ける。

1日3錠、なんて決まりはもう俺の中でなくなっていって。

怖くて。
痛くて。
しんどくて。
辛いし。
嫌だし。
嫌いだし。
無理、だし。

こんな自分大っ嫌いで、消えればいいのに。

自分が自分じゃなかったら良かったのに。




もっと強くて
賢くて
優しくて
努力家で
カッコよくて
いつも冷静で
誰かが憧れるような
誰かの、『 ヒーロー 』みたいな

そんなやつに、なれたらよかったのに。
また薬に塩味が投下される。

なんで、なんで、なんで
なんで、なんで、なんで、俺が俺で
なんで、なんで、なんで、お前らがお前らで

なんで、幸せって素直に思えないんだよ……

こんな自分が大っ嫌いだ。

傷ついて、壊れて、消えたらいいのに。


服の袖についた赤い跡は、俺の存在証明みたいなもので。
見ると少し微笑ましいのは、ちょっとだけ目が疲れた証拠。








_______ あ 。
勢い余って、机に腕をぶつけた。
普通に音はなる。








………流石に、こんな夜中に起きてる奴なんていないよな…??
まぁ、流石に大丈夫だろ。

だって、ここには紅葉しかいないし。



でも、剣士って鋭そうだし………



















怖い



















廊下の電気がつく。
























ザキ
………キラ…?




キラ
え、?は?ザキ……なんで、ここに住んで、ないよな…?
ザキ
キラ、お前なにやって…
ザキ
…は、?なんだよこの傷…しかもお前、この前薬もらって、は、なんで、お前…
ザキが言葉に詰まる。


キラ
関係、ないだろ……
ザキ
んなわけねぇだろ⁉︎お前さっさと手当すんぞ、話はそれから…!!
キラ
何もわからなかった奴に説教される筋合いなんてねぇよッ‼︎


ザキ
…………きら、?
キラ
うるさい!お前が‼︎だって、お前だってわかんなかったくせに‼︎
違うのに。言いたいのは、これじゃないのに。





けど、俺の言葉で心を抉られてるようなザキの顔は

俺の中の『 ご褒美 』みたいだった。

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