足掻いてみるけれど、テテくんは私の言葉にケラケラと笑うだけ。
私の恋愛観は人からみたら変わっていると思う。
きっとソクジンさんだって変だと思うだろう。
だけど、テテくんの話を聞いてソクジンさんは優しく微笑みながら私を見つめた。
まだ会って数回のソクジンさんに、こんなにも心が許せて話ができるのが不思議だった。
だけど、それが自然とできたのは、きっとソクジンさんが私を否定しなかったからだろう。
私の家族がいい例だ。
好き同士で結婚したはずなのに…
結局違う女性に走ってしまった父。
きっと母と父は、運命の人ではなかった。
そう思った時、思い浮かんだのはジミンだった。
私はジミンの事が…好きなの?
だけど、ソクジンさんの言葉は凄く心に響いた。
ジミンを…好き…
だけど、私だけが好きでも意味はない。
お互いが思っていないと、運命の人にはなれない。
その時、ジミンが昔から言っていた言葉を思い出した。
『僕は、好きな人としかキスはしない。』
でもこの間…
私、ジミンとキス…
思わず口からその言葉が出てしまい、慌てて両手で口を押さえた。
自分の気持ちに気がついてしまった今日。
初めての気持ちに、
どんな風にジミンと接したらいいのか分からなくて不安が広がる。
どうして私の気持ちが分かるのだろう。
ソクジンさんを見て、私はまた自分の気持ちを言葉に出してしまっていた。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。