中からは、
絹のような美しい黒髪に、
エメラルドやペリドットのような宝石をちりばめたような
綺麗な若葉色の瞳をしていて
和風の着物を着ていて
まつ毛はすごい長く、
着物を着ていてあまりわからないが
きっとスタイルも良くて、足も細い…
おまけに『いらっしゃいませ』という
1言だけでわかる美しく透き通った声の、
そんなこの世の女子全員の憧れを
全て詰め込んだような女性が出て来た
あまりの美しさに驚くとともに、
噂通りほんとうに薬屋が存在したという事実にびっくりした
そしてその女性はこう言う。
私が、?
え、私がなんなんですか!?
気になる…
急に聞かれて少しテンパる
せっかくここまで来たのに頼まないとかだめだよな、
そうは思うのだが、声を出す勇気が出ない
女性の人は少し戸惑っている様子だった
女性の人は奥の方へ言ってしまった
きっとお茶を取りに行ってくれたのだろう
ああ、…気使わせちゃったなぁ、…
私はそこにあったソファに静かに腰を下ろした
ふかふかしていて気持ちが良い
しばらくソファに座ってボーっとしていたら
さっきの女性がティーポットとティーカップを持って
再び現れた
え着物着てるのに湯呑みじゃなくてティーカップなの??
ティーカップにお茶を注ぐ姿からは気品が感じられる
ひとつひとつの所作が上品で、とても美しい
思わず目を惹いてしまう
急に声をかけられて驚いたので、
少し不自然な返事になってしまった
渡されたティーカップのお茶は淹れたてだからか、
白い湯気が立っている
その湯気がお茶のほんのりとした甘い香りを引き立てている
独特な匂いからして、
このお茶はきっとルイボスティーだろう
私はゆっくりと口に運んだ
あまりの美味しさに、思わずそう声を漏らした

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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。