・碧くん×薫くん
・高校生時代から始まります
これが俺にとってのバネになったのかもしれない。
ある夏の日…
いつも通り薫さんと一緒にサッカーの練習をするつもりだった。もうすぐ川崎フロンターレでのちゃんとした試合も入ってくるため。薫さんとは一緒にプロになって一緒にW杯に出よ。それが俺たちの約束だった
なのに、それが今日壊れてしまった…
そんなわけない、昨日だって死ぬまでサッカーしたいわって一緒に喋ってたじゃん。
と、言ってその日から俺は薫さんの姿を見ることはなくなった。もちろんLINEなどでやり取りはしていた。
しかし、最近になっては俺だけがLINEをしている状態いわゆる未読無視というやつだ…
それが何年もたって、。今は夢であったW杯に出場できるようになっていた。
しかし、まだ無視されっぱなしだった。今日も薫さんに一言LINEを入れ俺は誰もいないコートで横になり夜空を見ていた。
何をして、何を見ているの、?
。すると少し遠くから足音が聞こえてきた
そっちを向くと
純也くんだった。純也くんは日本代表で足の早い選手だ。
俺の声そんな大きかったかな、?笑
やっぱ聞かれてた
びっくりした、LINEも返してくれないから手紙でだなんて、しかも、今、笑薫さんらいしな
と、俺は純也くんから貰った手紙を少し震えた手で開けた。
するとそこには懐かしみのある薫さんの字で沢山書かれていた。
碧へ
ごめんね、急にサッカー辞めるとか言っちゃって…ほんとは嫌いになってなんかないんだ、ホントのこと言ったら碧がサッカー集中できないんじゃないかって思っちゃって、
その後にはとてつもなく衝撃なものが書かれていた。
俺寿命宣言されたんだ、せいぜい持って2年って、だから碧がこれを読んでる時には俺はもうこの世には居ないのかな、笑見たかったな~碧の代表戦。きっと選ばれてるんだろうね笑碧のおかげで日本が勝ったって試合にしてね?笑ほんとに内緒にしててごめん。けどこれだけは忘れないで?
何時でもどこでも俺は碧を1番に応援してるから。
薫より。
読んでいる時涙が止まらなかった…
俺はそこで薫さんに誓った。
そしてスペイン戦。俺は決勝弾となるゴールを決めることに成功した
薫さん、空からでも見守っててね。
end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!