…マズイ、呪霊の気配がする。
まだ姿は見えてないけど…。
ふぅ…応援、頼んでおいて良かったな。
ふあぁと、一つ気の抜けたあくびをする。
緊張したところで、どうにかなるもんじゃ無い。
私のすべきことはただ一つ。
私は鯉口を切り、先に行った相澤先生を追いかけた。
後ろからの制止を、振り切って。
現れ始めた呪霊を叩き斬りながら、中央へと向かう。
脳が剥き出しになっているヴィランに襲われそうになっていた彼を、
間一髪のところで救ける。
それでも、彼は重傷だ。
って、クソッ
既にモヤ型のヴィランが生徒の方に向かってる。
でもまぁ、あそこには結界を張ってある。
きっと、13号が避難させるはずだ。
取り敢えず、私はこの脳みそヴィランを…って、まさか。
手だらけのヴィランが、ニタァと笑う。
…いわば、改造人間ということ。
だったら…
そう言って、国重を振るう。
先程負わせたはずの怪我が無いことから、再生能力を持っているはず。
なら、それを使わせないぐらいのスピードで、
攻撃をするのみ…!!
最後に断末魔を上げ、改造人間は倒れた。
対し、私はあまり傷を負っていない。
よし、上々だね。
そう言うと、彼はゲームオーバーだと言い、帰ろうとする。
いつの間にか、モヤ型のヴィランがこっちに来ていた。
二人が何やら話し合っている隙に、少しサングラスを外してみる。
…もしかして、さっき相澤さんが言ってたのって、
白雲朧のこと…?
そう考えを張り巡らしていると、嫌な気配が近づいた。
そう言ってワープから出されたのは、1級以上の呪霊。
数にして、およそ100体以上。
何体か、高専で未確認の特級もいるね。
後ろを振り向けば、既にA組は退避済み。
相澤さんも後少しで脱出できるってところだ。
ならまぁ…
被害は極力最小限に。
そう言うと、呪霊が音もなく消えていく。
うん、いい感じだね。
私もそろそろ出ないと。
A組が群がっているところに行くと、そこには見覚えのある警察がいた。
行きましょう。
そう言った塚内くんに着いていく。
一応、さっき見た死柄木と黒霧の情報について話しておくか。
メモを取り終えた彼を見て、次の情報を話す。
私の言葉に、塚内くんは顔を強張らせた。
塚内くんの顔がだんだんと青く染まる。
呪術界に居たからこそ、私は慣れてるけど。
そうじゃなかったら、普通そんなコト知らないもんね。
そう言って頭を下げた彼を横目に、私は部屋を出て帰路についた。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。