第10話

Chapter9 終わりの始まり
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2024/03/16 05:38
トントン
〜♪
コネシマ
なんや、トントンが鼻歌歌うなんて珍しいやん。
コネシマ
なんかあったん?
鬱先生
もしかしてグルッペンと昨日デート行ってたんか〜?
トントン
はぁ!?
トントン
別に行ってへんし〜
そんな他愛もない話をしてると、


エーミールとロボロが焦った様子で部屋に入ってきた。
ロボロ
やばいでお前ら!
ロボロ
とりあえずテレビ見てみぃや!
鬱先生
え?え?
大先生がリモコンでテレビを点けると、


そこには衝撃の光景が映っていた。
トントン
何や……これ…………
誰もが知ってる、国の核である政府機関が集まっているビルが爆発していたのだ。
コネシマ
テロやん!?誰がこんなこと………
エーミール
……おそらく、d!によるものでしょう。
トントン
え…………?
エーミールの言葉は、俺の中で重く響いた。


………グルッペンが?


グルッペンがこんなことを………?
ロボロ
しかも、奴等がやったのはこれだけじゃないんやで。
ロボロ
奴等は住民を何人か誘拐しとる。
そんな………


テロだけじゃなくて誘拐まで……?


グルッペン………
トントン
………ごめん、俺ちょっとトイレ行ってくるわ。
ロボロ
分かった、でもその後トントンと大先生でd!のことを逮捕しに行ってな。
ロボロ
現時点での最有力容疑者なんやから。





































-鬱視点-
コネシマ
………トントン、かなりショックを受けとったな。
エーミール
まあ……恋人がテロと誘拐を犯すなんて、ショックを受けざるを得ません。
ロボロ
……あいつの気持ちは分かる。
ロボロ
けど、やっぱり俺らは警察。
ロボロ
犯罪者は取り締まらな。
トントン………辛いやろな。


初恋の人がマフィアの首領だった上、


その人が大犯罪を犯し、


しかも自分の手で逮捕せなあかんなんて………

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