第66話

優しいキス
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2024/11/23 09:57 更新


らむ「猫宮」


猫宮は振り向く。


らむ「おはよう」


澪「はよ」


猫宮はふにゃっと笑う。


ドキッとする。


こうやって前のように話せるようになってよかった。


らむ「放課後一緒に帰ろう」


澪「もちろん」


猫宮は優しく微笑む。


〜放課後〜


るる「らむ先輩、なんですかその顔」


るるちゃんが私の頬をむにむに触る。


らむ「...」


私はされるがまま。


るるちゃんとは、2人でファミレスに行った日からずっと連絡をとっている。


なんだかんだ、お互い好きで、居心地がいい。


るる「るると話してから2週間も経ってるんですよ?」


ファミレスで話したね。


懐かしく感じる。


るる「何してるんですか」


るるちゃんは不機嫌な顔をする。


らむ「機会を逃し続けたの、」


私はごめんって言う。


るる「もー、今日こそ伝えてくださいね?」


るるちゃんは可愛く笑う。


澪「らむ」


猫宮が駆け足で来る。


澪「おまたせ」


らむ「行こう」


るる「らむ先輩またあした!」


るるちゃんは手を振る。


らむ「またあした」


るる「澪先輩もさようなら〜」


るるちゃんはペコッとして歩いて行く。


澪「らむ、るるちゃんと仲良くなったよな」


らむ「うん、るるちゃん好き」


猫宮は優しく微笑む。


〜公園〜


澪「寒くなってきたな」


猫宮はそう言って私にココアを渡す。


自販機で買ってきてくれた。


らむ「ね、ありがとう」


ベンチに並んで座る。


一緒に帰った日はいつもこうやってベンチで話している。


長く一緒にいたいから。


澪「あのさ」


らむ「?」


澪「俺この時間好き」


らむ「私も」


少し静かになる。


らむ「あのね」


澪「ん?」


猫宮は首を傾げる。


心臓がうるさい。


顔が熱い。


"好き"の2文字がなかなか出ない。




らむ「私、」





らむ「好き、猫宮が好き」



私は笑って言う。


やっと言えた。


ずっと、好きと笑って言いたかった。




猫宮は固まっている。


澪「え、」


猫宮は口に手を当てて、涙目になる。


らむ「な、泣かないで」


澪「俺も好き、大好き」


猫宮はポロッと涙を零して笑う。


らむ「うん、」


私も泣きそうになる。


らむ「泣かないで」


猫宮の頬に触れる。


猫宮は私の手を引っ張ってぎゅっと抱きしめる。



澪「嬉しい、ほんとに」


らむ「私も」


らむ「幸せ」


澪「かわいい」


猫宮はそう言って顔を近づける。


らむ「っ、」


私はぎゅっと目をつむる。


澪「ふ、」


私は目を開ける。


らむ「笑わないでよ」


澪「かわいすぎ」


私たちは優しい、幸せなキスをした。

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