第37話

# 33 こうしてまた時間は動き出す
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2025/04/27 02:25 更新

あなたの下の名前side

ゆのちゃんが回復し、私がチームZに戻って

これで5日ほど経つ。玲王達にはあれからあまり

会えてない。


朝、みんなを起こしに、チームZの部屋へ足を運んだ。

私も地獄の講義がまた始まってしまうのかと思うと、

気が狂いそうにまでなってしまう。



あなたの下の名前「みんな、起きて。7時だよ….」



その瞬間、部屋に着いてあるスピーカーから

軽やかなチャイムが鳴る。





















『只今を持ちまして、“青い監獄ブルーロック”一次選考セレクション全棟終了と

なりました。突破クリア者は速やかにトレーニングスーツに

着替え、各棟地下中央エリアに集合しなさい』






終わったんだ、一次選考セレクション….。

つまりこれで、私が受けてた地獄の戦術講義も終了。



….やったね!2度とやりたくないけど。


すると、私の手元にあるタブレットから軽やかな通知音

が鳴った。アンリさんからだ。





『アナリストは選手と途中で分かれ、地下2階中央エリア

に集合すること』



遂に、お別れのときが来ちゃったってことか….。



あなたの下の名前「とりあえず、みんな起きて!二次選考セレクション始まるよ!!」



私の声で、みんなが少しずつ動き出す。



潔「蜂楽、おい蜂楽、起きろ!」



蜂楽「へい、ジーコ、パス….後5時間は寝る….」



やっぱどんな夢見てるんだろ。寝言がすごい。


潔「つまり、あなたの下の名前さんは俺らと途中で分かれるってことか….」



あなたの下の名前「そうみたいだね。….会いたかった人もいたんだけど、まあしょうがないね」



みんなで歩きながら地下中央エリアへ移動している。

もう、このメンバーでいるのも。これが最後。



國神「“会いたかった人”って凪とか玲王とかか?」



國神君の問いには笑顔で誤魔化した。上手く言葉を

紡げる自信が無かったのもあるけれど。


そして、地下2階へ降りる階段が見えてきた。

私はここでみんなとお別れ。



私はくるりとみんなの方を向いて、それからにっこりと

笑って見せた。



あなた「改めて、みんな!私と一次選考セレクション、一緒に戦ってくれてありがとう。今後は味方じゃなくて敵として戦うこともあるかもしれないけど、お互い頑張ろうね」



潔「おう!」



國神「お互い、頑張ろうな」



蜂楽「まあ、俺は、またあなたっちと同じチームになる運命だから〜だいじょ〜ぶっ!」



うーん、蜂楽君。その自信、どっからやってきたの?



私は別れ道の方に、一歩踏み出した。

ここで、確かにチームZは解散する。

でも、彼らが“ほんもの”なら、また青い監獄ブルーロックの先で

また巡り合うことができるだろう。


私もそのときには、きっと。



潔「あなた!」



そのまま、みんなの顔は見ずにさよならしようと思った

にも関わらず、彼から呼び止められた。



体全体は振り向かずに、顔だけ彼らの方を向く。



潔「お前も、生き残れよ!!」



挑戦的で、なぜか親しみを感じる笑顔で。

そんな言葉を贈られた。

でも、そんな言葉に返せるものはたった1つだけ。



あなた「勿論だよ、だって…」








































あなた「“世界一”は、私だよ?」



チームZ「っ!」



あなた「じゃあね、エゴイスト達」



最後にもう一度だけ微笑んで、彼らと別れた。







再開と、幸せを、願って。

そのまま階段を降りて、中央エリアに行くと、そこには

見覚えのある姿があった。



ゆの「あなたちゃん!」



あなた「ゆのちゃん!」



チームVのアナリストであるゆのちゃん。

熱が下がったときに、一度だけ会ったのだけど、

私が倒れたものあり、ほとんど会えてない。



さやか「ゆのだけじゃないのよ、あなた」



風早「僕たちもいるよ」



チームXのアナリストであった、黒水さやかちゃんと

チームWのアナリストであった風早瞬君。

彼らのチームは、一次選考セレクションで敗退だったはず。
きっと、特別措置が使用されたから二次選考セレクション

上がってこれたんだね。



さやか「その…言いにくいのだけど。百合は、特別措置が使用されずに、えっと…」



瞬「はっきり言わないとダメだよ、さやか…百合は特別措置が使用されずに、一次選考セレクション終了後に、出て行ったよ」


ずっと、チームYのアナリストの篠川百合の姿が

見えなかったし、疑問だったんだけど。

…そうだったんだ。お別れも言えずに、帰っちゃった

んだ…。



ゆの「百合があなたに伝言だって」



あなた「伝言…?」



ゆの「うん。『最後の1人に、なってね』だって。百合はあなたが“世界一”になって欲しいんだってさ…」



ちょっと私達の間に微妙な空気が流れるが、

それを打ち壊すように、瞬君が口を開く。



瞬「てかさ、みんな見てよ。ここって…」



瞬君がそう言って瞬間に、目の前にある大きな

モニターに、絵心さんの姿が映った。



絵心「やぁやぁ、才能の原石共。とりあえず、身体機能フィジカル強化トレーニングサポートと、一次選考セレクションサポートおつかれ」



おまけに地獄の講義もな。てか“おつかれ”じゃないほど

疲れてるから。



絵心「今ここにいるのは合計18名の一次選考セレクション通過者だ」



さやか「じゃあ…私達以外にも特別措置で上がって来た人がいるってことね」



確かに。特別措置を使用されていないアナリストは

全棟合わせて10人。だから、どの棟も、1人以上は

特別措置を使用されたアナリストがいるってことか。



絵心「まぁ察しのいい人間はもう気がついてると思うが」



絵心「“青い監獄ブルーロック”には伍号棟しか存在しなかった。お前らは全員チームVからZの最底辺のアナリストだと思い込み、一次選考セレクションをバカみたいに戦ってたんだよ」



「は?」



「全部嘘だったってことかよ」



「マジかよ…ふざけんな…!」



??「黙れ」



みんなからの大ブーイングが上がる中、それを制圧する

アナリストが1人。



??「そんなのお前らみたいな天狗野郎の自信をブチ殺し、世界一になるための飢餓ハングリー精神を植え付けるためだろ…そんなのも分からねぇやつは」



??「“世界一”になんてなれねぇよ」



淡々と述べられる事実に、何も言い返せない人たち。

まあ、でも、やだって思う気持ちはわかるよ。


正当に評価されたいもんね。



絵心「さぁ、これより、二次選考セレクションを開始する」



二次選考セレクションで、私はどこまで行くのだろう。

どこまで、連れて行かれてしまうのだろう。








その答えは、“未来”だけが知っている。




























二次選考セレクション編【右眼に隠された真実を】

予約投稿が上手く行ってなくて開いたら衝撃でした。
ごめんなさい。


そして、二次選考編【右眼に隠された真実を】が
このチャプターからスタートです!

みなさんのおかげでここまでこれました。ありがとう。
これからもよろしくお願いします。


そして、私事ですが、フォロワー様が80人を突破しました!ありがとうございます。頑張ります。


以上aina でした。今後とも【正しく生き残るまで】をよろしくお願いいたします。

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