レオナ先輩の過去______。
どんなに努力しても、どんなに強く賢くなったとしても。
私は______あの人には絶対に敵わない。
お義母様の寵愛を受けることは、叶わない。
結構くるものがあった。
同じような境遇______。
でも……。
体を起こして、頭を抱えたレオナ先輩。
そこにリリア先輩に言われて駆けつけた学園長が現れた。
呆れたように口をあんぐりと開けたラギー先輩に、グリムが眉間に皺を寄せる。
ちらりと、こちらを見たような気がした。
そりゃ、許されないことしただろうよ。
レオナ先輩も、それに従ったラギー先輩も。
でも……でも、多分……。
私と同じ、兄への劣等感に脅かされている彼を……放っておけなかった。
スッと学園長とレオナ先輩の間に入り、学園長の顔をじっと見つめる。
この人の中に入って、分かった。
このやるせない想い……大会に出られなければ、もっと辛くなる。苦しくなる。
頭を抱えて唸り始めた学園長に、リドル寮長が声をかける。
そして、その後ろにずらっと並んだ人影に驚いた。
え……なんで、
……ん?
そう言って、悪い顔で笑うトレイ先輩。
そうか……だから、
うんまぁ、だろうな。
立ち上がったレオナ先輩はすぐにふらつき、丁度前に立っていた私の背中に倒れ込む。
倒れたのは演技……?
いや、辛そうなのは確かか。
グイッ























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。