tg side
翌日
昨日、3人に言ったように今日もあの木の場所へと行く
暇があれば昔も来ていたあの場所
あの2人には伝えていない、俺だけの場所だった
でも、3人に見つけられ、騒がしくなった
こういうことも悪くないのかもしれないなと思えるようになった
そんなことを考えながら、山をくだっていく
俺のお気に入りの場所につき、木の上に登る
村を眺めると昨日とさほど変わらない村があった
この平和はいつまで続くのだろう…?
もしかしたら、またあの時のように___
声をかけられそちらを振り向くと、まぜ太が木に登っていた
俺は、視線を村の方へ戻し聞く
年齢なんて、分からない、、
でも、人間は年齢を気にすることを知っているから
"お兄さん"か…
最後のまぜ太が言った言葉は俺の耳には入ってこなかった
"選ばれた"まぜ太が言ったこの言葉が俺の耳から離れなかった
やっとの思いで絞り出した言葉は、
の一言だった
まぜ太は不思議そうな顔をしながら答える
そっか、今年はこの3人なんだ
遠くから声が聞こえてきた
そちらを向くと、あっきぃとけちゃがこちらに向かって来ていた
よかった、他の人が来てくれて
もし、あのまままぜ太と2人きりだったら、俺は___
そういいながらニコニコな2人が木の上へとやってくる
そういうものなのだろうか、人間のことはやっぱりよく分からない…
あれから5日
毎日3人は木の上へやってきた
学校終わりに今日はこんなことがあったんだって話してくれる
それは、人間のことをよく知らない俺からしたらとても物珍しい事ばかりで聞いているだけで楽しかった
少しだけ、3人と仲良くなれたかもしれない
だけど、しばらくは来れないかな、2人が帰ってきちゃうし
もっと、着たいけど、、、
既に日が傾き始めていた
木から降り、山へと歩き始める
後ろを振り向く
そんな言葉を受け取りながら、俺は山の上へと歩いていくのだった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。