第2話

決意と準備
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2021/09/27 23:00 更新
一応お父様に知らせておいた方がいいか…



どうせ僕の所に予告状が来たなんて言っても信じないし


執事かメイドに渡して、見つけたふりをしてお父様に渡してもらおう


チリン、チリン


メイド「お呼びでしょうか。小太郎様」


二「これ、お父様に渡しておいてくれる?」


メイド「これは?」


二「何かの手違いで僕に届いたみたいだから…

僕の所に届いた事は伏せて渡してきて」


メイド「かしこまりました」


二「はぁ…」


お父様のことだから、妹を拐われるって思うはず…


僕のことは一切気にしてないから、だとしたら
僕の部屋の周りの警備はいつも以上にゆるくなるはず…


一人で生きていける自信はないけど、こんな屋敷で死んだように生きるなんてごめんだ


怪盗Kさん
貴女の予告状、利用させてもらうから


決めたら行動は早かった


売ればお金になりそうな宝石や服


食事を持ってきてくれるメイドに、持ち歩ける食べ物を追加で頼んで


一応貴族として顔は知られているから、顔を隠せる服など


屋敷を出る最低限の準備を始めた



























ドタドタドタ


父「警備を固めろ!私の娘には指一本触れさせん!」


騎士(複数)「「「「は!」」」」


しばらくすると屋敷の中が騒がしくなる


こんな奥の部屋まで声が聞こえるなんて、そうとうお怒りみたい


やっぱりね……


誰かって書いてないのに…


『貴女を拐いに行きます』としか書いてないのに…


当然のように妹のことだと思ってる



もう、期待するだけ無駄かな…


お父様のその声を聞いて、僕の気持ちは更に固まった


二「屋敷を出よう…」

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