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第27話

昔のこと
367
2022/06/08 13:15 更新
あなたside


あれから9年。
私ももう26歳になっている。

今日は日曜日、いつも通りに家でのんびりする。
あなた
ねーねー
ちょっと休憩したら?
シルク
いや、あとちょっとだから
あなた
そお?
あなた
無理しないでね
シルク
おん、さんきゅ…
あれから変わらず私たちは付き合ったままだ。
彼ももう27歳。そろそろお互いにいい大人だ。

私が、シルクの仕事をもっとそばで支えたいと思い、
去年から同棲することになった。

今まで気づかなかったシルクの一面を沢山見れて、
毎日が楽しい。

シルクは今、YouTuberという仕事をしている。
「日本一」や、「世界9位」といった言葉が、
私にとっても誇らしい。

今の仕事はとても忙しそうだけど、毎日楽しそうだ。
あなた
はい、これ
今日は日曜日だと言うのに、私が起きる前から
パソコンに向かって仕事をして、朝から撮影、その後またほとんど何も食べずに、パソコンに向かって編集をしている。

どこからそんな活力が溢れているのか分からないが、そろそろ体調不良が心配になる程度には働いている。

そんな彼を見兼ねて、おにぎりを作った。
シルク
おお!
いつもありがとな
あなた
ほんとに不健康になりそうだから
シルク
ありがとう(*^^*)
自分が無理をしているのに気づかないのがシルクだ。
私が見てないと、ほんとにいつ倒れるか分からない。



ちなみに、家にいる時はできるだけ
話しかけるようにしている。

シルクもそれが悪いこととは思ってないらしく、
いつも楽しげに答えてくれる。

私だって普通に仕事をしている身だ。
日曜日ぐらいじゃないと一緒にゆっくり話す時間も、
一緒に寝る時間もない。

それでも、彼を支えたいと思っているから
同棲できてるんだろうなと、最近つくづく思う。

あの時だって、可愛がっていた後輩の豹変に、
肩を落としていた彼を、シルクを救いたくて
あの作戦を考え、思いついた。

今考えると、あの時からこうなることは運命で
決まっていたのかもしれない。
そんなことを考えていると、ぱっとこちらを
振り返ったシルク。
シルク
……ごめんな、構ってやれなくて
すごく申し訳なさそうに言ってくる。
あなた
いいよ!
頑張ってるんだから、気にしないで
これは紛れもなく本心だ。
仕方ないものは仕方ない。
シルク
これ終わったら、ちょっと散歩でも行こ
あなた
そうだね、そうしよう
きっと、1時間から2時間後くらいの
約束をして、ふと気になったことを言ってみた。
あなた
どんな動画の編集してるの?
シルク
んー?これだよ
シルクはパソコンの画面を私に見せた。

そこにはサムネイルになる画像が貼ってあり、
そこに大きく書かれたタイトルは、
『【ご報告】シルクロード、結婚します!』
これだった。

少し恥ずかしいけど、とっても嬉しい。
やっと現実味が出てきた気がする。

色んな感情の入り交じった声で、私は言った。
あなた
これからは「妻として」よろしくね(*^^*)
                               

end.
                             







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作者
こんにちは、作者です
作者
完結です。
作者
途中で休止をはさんだにも関わらず、
変わりなく読み続けてくださった皆様、
ありがとうございました🙇
作者
もっともっと色々な人に読んでもらえる
ように頑張ります!
作者
ご愛読、ありがとうございました
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