第4話

#3: 甘噛みで敗北
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2025/07/19 09:19 更新


















ピピーー!!
審判の笛が鳴ったところで、測定が開始される
相手はピンク色の髪をした人だ





…あれ、あの人…どこかで……











測定は始まっているというのに、少しだけぼんやりしていたら
咄嗟に嫌な雰囲気を感じ取り、身体中に熱を籠らせる。非常に毒素の強い物質が含まれている







かぷ





ラテ・レイン
…!?















カコ・オリオン
どうも、カコ・オリオンです


カコ・オリオン
ラテさん…って言いましたっけ?

カコ・オリオン
随分と貧弱な魔法をお使いなのですね…笑





その人は私の後ろに周り、首を一噛みしたと思ったら、すぐ元の位置へ戻っていた
口元をぺろっと舐めて、分厚い魔導書を開いた



カコ・オリオン
あなたが最も多く取得した魔法は炎
カコ・オリオン
どんな能力を使っているのか、大体想像がつきます
カコ・オリオン
元の能力は……あれ………
ラテ・レイン
…どういうことだ
カコ・オリオン
すみません…笑


カコ・オリオン
私、カプッと一噛みするだけで、その人の能力の特徴がわかるんです












ラテ・レイン
……それ…いいんですか…?
ラテ・レイン
ここ、魔導書部門で、直接的な攻撃は禁止なのに…
ラテ・レイン
私はまぁ優しいので言わないでおくこともできるんですが
ラテ・レイン
…あーいったぁ……



























カコ・オリオン
カコ・オリオン
ブラッディツリー!血みどろの大木
シュルルルッッ
ラテ・レイン
あ“っ…
血みどろの生臭い巨大な木の根っこ
魔導書から勢い良く出たゴツゴツしているそれが、私をぎゅうう…っと締め付けている
カコ・オリオン
うるさいうるさいうるさい!!!
ラテ・レイン
はい!?
カコ・オリオン
お前喋ってないで戦えよ!!
ラテ・レイン
いやこっちのセリフだよ!
さっきの様子とは打って変わって、大きく口を開け急変した
これが俗に言うキャラ崩壊…?
本性表したなおい!
ラテ・レイン
っ……ファイヤー!!!
私をがっしり締めている根っこを燃やす
ラテ・レイン
くっ…ゴフッ…
燃えた匂いが辺りに舞い散る。流石にこの近さからのこの匂いはキツい
さらに血を燃やしたことでただならぬ異臭が漂う
カコ・オリオン
……いつまでのんびりしてる気?あなたも攻撃しないと…
カコ・オリオン
ブラッドスペア血の槍
先が鋭く尖った槍が飛んでくる
ラテ・レイン
っ…!?
咄嗟に避けたが、左肩らへんをいかれた
ラテ・レイン
う“…いったぁ!!
その衝撃で、持っていた魔導書が手から離れた
ラテ・レイン
やばっ…
カコ・オリオン
ふふっ…これで最後ですね
カコ・オリオン
ブラッドハンマー血のハンマー
ラテ・レイン
くっ……
ラテ・レイン
(あとちょっと……)
異臭漂うヌメヌメした気持ちの悪いハンマーがゆっくりとこちらに向かってくる
進むにつれ肩の痛みがじわじわと酷くなっていく
あぁ…負けか
私の目の先にいる人物たちは
勝ち誇った顔をしているのが誰か、明確に判断できた








































その瞬間、数㎝後ろのハンマーが、一瞬にして腐り、血を垂れ流して落ちてゆく
落ちた反動でぶちゅっ…っと散りばめられ
私のほくそ笑んだ顔面に、滲んだ



















勝負あり














ラテ・レインの勝ち





















あの人の敗北はたった一つ
私の血を吸ったこと
試合が始まる前、ぼんやりと血の匂いがした
一試合目だというのに、血の匂いがするのはおかしい
もしかしたら怪我でもした生徒がいるという可能性もあるが、念には念を込め





身体中に毒素の強い炎を巡らせていた
それを取り込んだカコ・オリオンは敗北
血魔法は炎に弱い
私よりも図書館にいる時間は長いだろうに
そういう基礎知識は見落としていた





君は「あとちょっと」で私が負けると思っていた
みなは「あとちょっと」で魔導書に手が届くと思っていた








私は「あとちょっと」でカコ・オリオンの負けだと分かっていた

















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