ある日ぽっちゃり猫を助けたら
よその世界の執事の主になった
これは 私と執事たちのお話
ルカスとミヤジに、
勝手に隠し部屋入りましたすみません、の反省文を出して
ちゃんと反省文を出したのにコンコンとお説教された。
入った理由はムーに誘われたと書いて
黙ってた理由はベリアンのドールかと思ったと書けば
楽しそうにドールって知ってるのか聞いてきたルカスを
怖い顔をしたミヤジがゲンコツしていた。
お説教の矛先がルカスに変わったところで
そっとルカスの部屋を抜け出してきたのだ。
そして避難してきた厨房には
私が目の前にいるのに気付かずに
大量のジャガイモを剥いているロノ。
今日のごはんはメインがジャガイモか?
山になっているジャガイモに
ロノが飛びあがって、はー・・と息を吐く。
すみません・・・と、
しょんぼりロノにふむ、と首を傾げた。
あの後ロノたちにも
ベレンのことを話したらしいしな。
正直私は2年前に亡くなった執事のことで
フルーレが荒ぶるかと思っていたんだが・・・。
ラトが悪魔化を乗り越えたばかりなのもあるのか
悪魔化したメンバーがいる地下と2階組は
意外と落ち着いてベリアンの行動に納得していた。
自分が悪魔化したバスティンだって、
思うところが何もない訳ではないとも思うけれど
どちらかと言うとロノのほうが暗い顔だ。
空元気な笑顔のロノの頭を
ぽむぽむと撫でる。
いつもは元気にツンツンしている金髪も
心なしかしょんぼりしていた。
ざっくり作り方を伝えれば
未知の料理にロノの目がきらめく。
少しだけ元気になったロノにうんと頷いて
厨房を後にした。
地下組の部屋のベッドに腰掛けて
足をぶらんと揺らせば
ごく自然に私の太ももに頭を置いたラトが
楽しそうに顔に手を伸ばしてくる。
一応ベレンの時に庇ってくれているので
好きなようにさせていれば
意識高い系青虫もといピンク虫ラトが
クイクイと私の横髪を引いた。
フルーレもラトも執事の中では小柄だし
ふたつベッドをくっつければいけるだろ、うん
ミヤジはこめかみに手を置いて
ため息つきそうだけども。
くふふ、と笑いながら引っ張られて
ラトのベッドに寝転がる。
ついでにフルーレの腕も掴んで巻き込んだので
若干ぎゅうぎゅうなのだけれど
満足そうにラトが私をぎゅうっとした。
ラトと反対側に寝転んでいたフルーレが
コロンとうつ伏せになって顔をあげる。
少し乱れた髪の毛とか上目遣いとか
いちいちヒロインぽいなフルーレ!
父・・・・・?
母じゃなくて??
ちょっと喉元まで出かかった言葉を
真剣なフルーレの顔に、
ぎゅっと口を噤んでごっくんと飲み込む。
地下組はミヤジだろ?
3階はルカスがまとめ役
1階はベリアン。
2階はハウレスだとして、
・・・・・・・。
リーダーぽいリーダーが思い浮かばないが
とりあえずそれは一旦置いておく。
・・・・・えーと、なんの話だったっけ?
正直なんでロノとベリアンが
そんなに拗れているのか意味分からんのだが。
ロノもベリアンも相手が話してくるまで
自分は待ってようとか思ってるのか?
思ってそうだな。
・・・・・喝入れるか?
言いたいことはさっさと言ったほうが
健康に良いって近所のおばあちゃんが言ってたしな。
ぎゅうっと拘束されたフルーレの腕は
華奢なのにフェネス並みに力強かった。
(・・・・何しているんだい?3人とも)
(ミヤジ先生ラトとあなた様がぁ・・・!)
(くふふ・・・フルーレ、力が付きましたね?)
(重い・・・・潰れる・・・・っ!)
(・・・とりあえずあなた様を離そうかフルーレくん)
短いけど一旦切ります
やっと試験期間終わったの・・・!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!