第13話

story 12
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2019/08/15 14:14
勢いよく開いた扉の目の前にいる人達は……
うらたぬき
はぁ、はぁ、………っはぁ…
おい!大丈夫か!?
あなた

な、なんでここに?

志麻
今お前らが走ってるとこみて嫌な予感がしたんだけど
うらたぬき×志麻
これはどういう状況だ?
あなた

えぇっと実は………

さっきあったことを全て話す
志麻
マジかよ……
うらたぬき
チッ…、そいつ許せねぇ…
うらたぬき
何かあったら俺らを頼れ!
志麻
そうだぞ!出来ることならなんでもするつもりだ!いつだって駆けつけてやる!
あなた

み、みんな……(泣)

となりの坂田。
あ!まーしぃ!あなたを泣かせた!
志麻
え、ちょ、ごめんな?
あなた

うぅん…すごく嬉しくて…

あなた

こんなに人と話したのも、優しくしてもらったのも久しぶりで…

まふまふ
こんなこと聞くのもあれだけどご両親とかは?
あなた

数年前に他界しちゃって…
今は一人暮らし

まふまふ
ご、ごめん
そらるさん
そ、その、嫌じゃなかったら理由とか聞いてもいいか?
あなた

うん、実は─────






ーーー 数年前 ーーー
あなた

ゲホ、ゲホっ……

父親
大丈夫か??
母親
あら、薬が切れてるわ。今から買ってくるわね
あなた

大丈夫だから。気にしないで

私は生まれつき身体が弱かった

季節の変わり目や、疲れすぎ、ストレスと で風邪をひいてしまうものであり、薬を飲めば治るものだった
あなた

今日すごい雨じゃん。
外に出るのは危ないよ。
注意報とかも出てるし……ゲホゲホッッ

母親
あなたの体が心配なのよ。
父親
お父さん、お母さんと薬を買いに行ってくるから大人しく待ってなさい
あなた

う、うん。。。

2人
じゃあ、行ってきます
あなた

気を付けてね

そうして2人は出て行ってしまった
あなた

……寝るとするか

布団に入り、目を瞑った。


それからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか
プルルルルルルルルルル…

電話の電子音が家中に響いた
あなた

な、なんだ?

あなた

はい、もしもし…

病院
こちら□□病院です
◯◯さんのお宅でしょうか?!
あなた

(病院?何でうちに?)
はい、そうですけど……

病院
その声はお子さんでしょうか?
××さんと××さんの娘さんですか??
あなた

(な、なんでそれを?すごく嫌な予感がする)
え、そうですけど……

病院
今すぐ□□病院まで来てください!
あなた

は、はい!

私は嫌な予感を振り払い。

だるい身体にムチ打ち自転車を全速力で飛ばした。

この際雨なんか気にしてられなかった。

ただただ無事でいて欲しいという気持ちだけでいた
あなた

待ってて!待っててね!お父さん!お母さん……!!

台風が直撃しているなか、自転車を飛ばした。

何度も吹き飛ばされた。

けどめげずに何度でも立ち上がった。


そして────────
あなた

やっと、、、やっと着いた……

フラフラになりながらも受け付けへ向かった

すれ違う人は皆驚いた顔でこちらを見てくる
あなた

××の娘です…ゲホゲホ

病院
は、はい。こちらです
連れてこられたところは手術室前だった
あなた

え………どうしてここに?

頭が回らない…
誰かに殴られているような痛みに耐えながら考えてみてもだめだった。ダメなことしか頭に浮かばない
病院
先程、お二人は事故にあわれてしまって……
あなた

事……故…?

その瞬間に
あなた

わ、わわ、私のせいだ……私が止めてれば…私がいかないでって言えば……………私が弱くなければ……私が生まれてこなければよかった…?

パニックになってしまった
病院
お、落ち着いてください!!
病院
まだ息はあります!手術しています!希望を捨てないでください!
その言葉は後に私の心を握りつぶすきっかけになったのは言うまでもない
ーーー数時間後ーーー
スタスタスタ
あなた

あ、先生…

手術室からでてきた人にこう告げられた
病院
最善は尽くしましたが……。
あなた

な、んで、、、、、

その言葉で私の目の前は真っ暗になった
少しの希望にすがっていたがその光も絶たれた
そうか、これがどん底に居るっていう気分なのか

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