第5話

ドミマシュ 成長if
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2024/03/26 17:00 更新
 ※

 マッシュ → 20

 ドミナ → 20
カランカランと音が鳴る。夜遅く、もう既に店は閉店しているはずなのに入ってくる客はドミナくんしか居ないと厨房から顔を覗かせた。
マッシュ
ドミナくん、お疲れ様
ドミナ
うん
マッシュ
新作のシュークリーム、食べてく?
ドミナ
勿論、食べる
やっぱりと思って、厨房に用意していたシュークリームをドミナくんの元へと持っていく。
ついでに飲み物も持っていった。
ドミナ
ありがとう
そう言ってドミナくんは一口、パクリと新作のシュークリームを口に含んだ。
果たして、美味いのだろうか…と不安もありながら返答を待つ。

ゴクリとドミナくんの喉仏が上下するのを見た後、ドミナくんが口周りに着いていたクリームを取りながら口を開く。
ドミナ
…うん、美味い
ドミナくんは優しく微笑む。どうやら新作シュークリームは余程美味しかったらしい。名残惜しそうに手に残ったクリームをペロリと舐めとっていた。

良かった、とほっとした気持ちになる。初の試みでりんごやら隠し味を入れてみたのだがどうやら成功したらしい。
ドミナ
これ、隠し味りんご…?
マッシュ
え、そうだけど
なんで分かったの?
ドミナ
少し、りんごの味がしたから
流石、りんご好きのドミナくん。少しだけ入れた隠し味のりんごも気付いてくれた。
ドミナ
とても美味しかった
ありがとうマッシュ
マッシュ
良かったら今ある分、持ち帰りする?
ドミナ
いいの?
マッシュ
うん、もう作り方は覚えたから
そう言うとドミナくんは目を輝かせて 欲しい と強めに言ってきた。
分かった と軽めに返事を返して厨房に戻る。
流石にそのまま渡す訳には行かないのでちゃんと封をしてから袋に詰め、ドミナくんの元へと持っていく。ついでに最近、ドットくんから貰ったりんご風味の紅茶も入れておく。
これはちょっとしたサービスだ。
ドミナ
紅茶、?
マッシュ
うん、ドットくんが毎回ここ来る度に紅茶上げてくるから消費しきれなくて
ドミナ
あー…成程
ありがとう と今日何度目かのお礼を言ってドミナくんは席を立った。
マッシュ
また来てね
ドミナ
何度でも来るよ
なんて言いながらドミナくんは手を振るから僕も手を振り返した。

すっかり暗くなった外にカランカランと鳴り響く鈴の音。
その音と共にドミナくんは放棄に乗り、帰って行った。


僕のシュークリーム店には色々な人が来る。その中でもドミナくんは夜のお客さん。

夜にしか来ないお客さん。


ドミナくんが次来るのは何時だろうか…と考えながら僕も店の戸を閉めて、厨房に戻った。











                 𝑒𝑛𝑑_。

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