第6話

ファマシュ
719
2024/03/26 18:00 更新
僕の弟、マッシュ・バーンデッドが世界に認められて約半年。
マッシュはずっと断ってきた神覚者に条件付きでなり、今は学業と仕事を両立しているらしい。
僕も時々マッシュに会うのだけど、とても忙しそうにしていた。
マッシュの傍に居たフィン・エイムズに聞いた話だと、マッシュは授業中、神覚者の仕事で居ないらしく、放課後はフィンが勉強を教えているらしい。

いや、あのマッシュが神覚者の仕事なんて務まるのか…?
マッシュ
じゃあ、僕の仕事手伝ってよ
ドミナくん
ドミナ
ぇ、は…?
マッシュ
手伝いたくないなら、良いんだけど
ドミナ
いや、手伝う!手伝うから!
って、事が昨日あって今、僕はヘカテリス監獄に来ています。
ドミナ
なぜ…ヘカテリス監獄に…
マッシュ
、?ここが僕の仕事場だから
…嫌な予感しかしない…ヘカテリス監獄は極悪人を多く収監している場所で、勿論僕のお父様や兄さん達もここに収監されている…。
あの兄達を収監出来るのが疑問だったがまさかマッシュが関わっていたとは…。
早速、ヘカテリス監獄へと入るマッシュ。僕はその後を追いかけてヘカテリス監獄の中へと入った。
入ればまず看守の様な人がマッシュに挨拶をした。マッシュは軽い返事を返す。
神覚者がそんな返事の返し方でいいのかと思ったが…まぁ、いいかと僕も看守に返事をした。


マッシュは真っ直ぐにある檻の前へと来る。その檻に入れられている人物に僕は少し震える。
兄弟の中で殺戮主義の次男、ファーミン兄さん。そんな奴が入っている檻にマッシュはズカズカと檻の扉を開いて中に入っていく。
ドミナ
ちょ、マッシュ?
マッシュ
ドミナくんもおいでよ
入らないと出来ないし
入らないと出来ない事…?
疑問を抱きながら僕も檻の中へと入った。
マッシュ
ファーミンくん、持ってきたよ
ファーミン
ん…貸して
マッシュ
うん
懐からトランプを出すマッシュ…いや、ここ一応監獄なんだけど…。
そしてパラパラとファーミン兄さんはトランプを混ぜる。まるで体の一部のように操るものだから、少し驚く。
確かに会議の時はいつもトランプを持っていたけど…興味もなかったから別に見ていなかった。
マッシュ
お〜、流石ですな
ファーミン
それより、早くやるよ
ドミナ
え、?
バラッと目の前に出される分けられたトランプ。まさかとは思っていたが…ここでダウトをする気なのか…?
ドミナ
…マッシュ、君の仕事内容って…
マッシュ
ここの看守だけど
看守…看守…、??看守って、檻の中入るか…?
いや…てか、囚人とトランプで遊ぶってどういう状況なんだ…?

と、思考が混乱する。混乱する頭を落ち着かせようと必死に頭を振るが効果は無かった。
いや、この状況を無視すればいいのだ。そうすれば少しは落ち着くはず。
ファーミン
マッシュ、それ違う
マッシュ
え、あ、本当だ
ファーミン
次僕の番
…ダウトって、なんだっけ
いや、兄さん普通にマッシュの手札見ているんだが…?もしかして兄さんダウトのルール知らない??いや、そんな事無いはず。そう、無いはずなのだ…多分。

というか、マッシュは普通にルールが分かっちゃいないだろ…ダウトは人を騙すゲームなのだからマッシュに向いていない事は明らか。
しかも、マッシュは素直だから騙す事も無くただカードの数字を読み上げているだけ…。
ドミナ
ルール分かってる、?
マッシュ
そりゃ勿論
ファーミン
当然
いや、分かってないだろ…どう考えても
はぁ…とため息をつく。仕方がない、素直すぎる弟とルールを知らない兄に教えてあげよう…とトランプを2人から集めて、ルール説明をした。
途中マッシュは頭から湯気が出たり、ファーミン兄さんは首を傾げて聞くものだから本当に分かっているのかと不満になってもう1回説明したりだとか…色々あって(マッシュの)仕事が終わるのは夕方になって、ようやく終わった。


まさか、監獄でダウトをする事になるなんて思いもしなかったが…これはこれで案外楽しかった…。

たまには、良いかもしれない…まぁ、一人で行く事なんてこれからも決して無いが…。










                 𝑒𝑛𝑑_。

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