私たち2人は、指定された教室へ向かった。
私は教室のドアを恐る恐る開けた。
そこには見知らぬ男女が立ち歩き、それぞれわちゃわちゃと賑わっていた。
ミユキと私は黒板に書いてある座席へ座った。
やっぱり、新しい学校は緊張する。
ミユキがいたのは良かったけど、その他はほぼほぼ知らない人たちだ。
私は顔に手を当てたが、分かるはずもなかった。
その時。
ガラガラッ
教室のドアを開ける音と同時に教室が一瞬静まり返った。
ドアの前にいたのは、キサラギ トウキだった。
その途端、女子の歓声が一気に上がった。
そっか、同じクラスなんだった。
ミユキは感心しながら言った。
キサラギくんは、教室をうろちょろし始めた。
1人の女子が恥ずかしそうに言った。
キサラギくんは無邪気にそう言うと、黒板を見た。
そして、私とミユキも黒板を見てみた。
すると、そこはなんと……
キサラギくんは私の隣へと座った。
さっき転んだところを見られて、しかもわざわざ助けてもらったから、とても恥ずかしい。
顔が熱いから、私の顔は今とても赤いんだろうな。
するとその途端、キサラギくんが私のおでこと自分のおでこをくっつけてきた。
キサラギくんは何もなかったかのように言った。
私の顔はもっと赤くなった。
教室にいた男子がキサラギくんのことを呼んだ。
キサラギくんは、呼んでいた男子の方へ行ってしまった。
私の頭は真っ白になっていました。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。