第32話

三十一話
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2025/01/03 07:26 更新
あー、楽しかった
ねー!
帰り道
高校生の俺たちが電車に揺られながら家に帰るって、めっちゃアオハルじゃね?
という樹の提案から、行きはバスで来たのだが帰りは電車で帰ることにした
うわ、夕日が綺麗だよ
おー、マジじゃん
窓から見える夕日は、先日のギラギラと輝いていた太陽とは打って変わって、しみじみとする空気を生み出した
もうすぐ夏休みも終わるなぁ
そうだなー…
夏休みが終わったら、俺と陽は演劇の練習が始まって、三年生は本格的に受験勉強が始まって…









レッドは、見つかるだろうか
俺に何かをしてほしそうな、寂しい思いをしていそうな
そんなオーラを纏っているレッド


未だに顔すら見たことはないが(((
ザーザー


   

寒い、寒い


誰か、僕を……










スッ
レッド?
そんなところで何やってるの(笑)
レッド?
風引いちゃうよ、大丈夫?




「誰、君は……」
レッド?
……俺?
レッド?
俺はね、_______________。
……る
ひ……る!
光!!
うわっえ、なに…?
樹に呼ばれてびっくりして、周りを見渡すと電車の車内
どうやら、俺はいつの間にか寝ていたらしい



そうやって思い直してみると、やっぱり夢を見ていた



いつもの夢を。



隣を見ると、まだ陽も空も眠っている
大丈夫か?
お前、魘されてたぞ
いや、全然だいじょ……
……え?



俺、魘されてた…?
あぁ、もしかしたらあの例の夢とは違う夢でも見てんのかなって
いや……いつも見ていた夢だった
ってか、違う夢をみたのはこの2年間で1回しか無かったし
あぁ…あのレッドが「俺のこと、忘れたの?」って問いかけたやつ?
あぁ……
いつもと同じ夢を見ていたくせに、魘されていたなんて…
毎日同じ夢を見るのは苦痛ではあるが、別に悪夢ではないし、正直気にしなければどうとでもなる夢である


あの夢の内容に変わったところはなかったし……






なかった…?本当に?
あ……
名前……
え、名前聞けたのか!?
いや、聞ける寸前までいった
クソなんなんだよまじで
なんでお前が悔しそうなんだよ(笑)
そう言って笑い合う俺たちの後ろには、夕日がまだ輝いていた

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