いつものように料理担当のなおきりさんと料理を作っていた。
最初は俺が料理できるのか皆からひやひやして見られていたけど、数日経ち少し落ち着いたのかリビングでくつろいでいた。
料理完成した!と思ったら盛り付ける皿がなかった。俺は背が低いから棚に手が届かない。
だけど男が男に取ってもらうなんて嫌や。
ちゅっ と唇が重なる音。
なおきりさんが支えてくれたおかげで転ばずに済んだけど、、、
「なにしてんの」
じゃぱぱとゆあんくんが俺らを睨んでいた
怒られるっと思ったけど、2人の反応は違った。
いつも元気で、ニコニコしてて、
笑い声の絶えないゆあんくん。
なのに、俺はそんな子を、、、泣かせてしまった。
傷つけてしまった。
いや、ゆあんくんだけじゃない
たっつんさんも、じゃぱさんも、
もしかしたら、、、もふくんも。
2人を追いもしない俺たちにしびれを切らして言ってくれたんだ。
友達を大切にするって決めたのに。
ゆあんくんの、あの笑顔を守るって誓ったのに。
でも、そんなことで?
もふくんに言われてはっとした。
そうだ、俺が一番にしなきゃいけないことは、じゃぱぱの誤解を解くこと
自分の行動を悔いてる場合じゃない。
後を追うと、ちょうどじゃぱぱが部屋のドアを閉めるところだった。
間に足を入れて、完全に閉まるのを防ぐ。
足を隙間に入れても、じゃぱぱはドアを閉めるのをやめなかった。
普段なら絶対にしないのに。
俺を閉め出そうとすることも、
俺のことを、拒否することも、、、
ガンッ!
といきなりドアが開く。
ドアを引いていたから、勢いのまま後ろに倒れる。
じゃぱぱは逃げるように去っていった。
じゃぱぱに嫌われた
もう俺の事好きやないよな
なんでこんなことになったんや
もう、どうすればええの、、、
めちゃくちゃ久しぶりですね、、、
しかも、今までの話の雰囲気と全然違う。
でもハッピーエンドで終わらせるのでご安心を(?)
不定期更新です ヨロ(`・ω・´)スク
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。