月島「あなた、西谷さんとこ行かなくていいの?」
あなた「!!」
月島「もう花火終わっちゃうけど」
あなた「ごめん月島くん、私行くね!!」
月島「あなた、!!」
あなた「?」
月島「やっぱ何でもない」
月島くんが何を言いかけたのか気になったけど、私は西谷先輩のことで頭がいっぱいだった。
月島「……あーーー、あ、、」
頭をわしわしして下を向く
月島「帰ろ」
私はとにかく走った。靴擦れの痛みを忘れるほどに。
西谷先輩と分かれた道に戻ってきた。
あなた「西谷先輩いない、、」
辺りを見渡しても西谷先輩は見当たらない。西谷先輩に会えない焦りと不安から靴擦れした足の指の間がズキズキと痛む。
あなた「どこいっちゃたんだろう、、」
あなた(やっぱり帰っちゃったのかな)
西谷「あなたーーーー!!!!!!」
あなた「!!?」
声が聞こえる方向に目をやると、西谷先輩が両手に袋を持ってこちらに手を振って走ってくる。
あなた「西谷先輩!!」
西谷「屋台見てたら腹へってつい」
あなた「……。」
西谷「ハッ……!!!!あなた!???!!?なんで泣きそうな顔してんだ!!?俺なんか悪いことしちゃったなら謝るから泣かないでくれ!!!」
笑顔から全力で焦った顔をして話しかける。
あなた「もう……にしのやせんぱい帰っちゃったかと思って…」
西谷「そんな訳ない!!あなたと一緒になんか食べたくて屋台行っちゃてた。ほんとにごめん。」
あなた「西谷先輩は謝らないでください…」
西谷「……!!」
西谷「あなた!!ちょっとここ座ってくれ!」
あなた「?」
西谷「足、靴擦れして痛いだろ」
あなた「え??大丈夫です全然痛くないです」
西谷「いーから」
西谷先輩に腕を掴まれて曲がり道にある石に座らせられた。正直、ドキドキして本当に靴擦れの痛みは感じなかった。
西谷「じゃーん!!!オレ、絆創膏は持ち歩くタイプだからなっ」
鞄から絆創膏を2個取り出して自慢げに話す。
西谷「ほら、怪我してるとこ絆創膏貼るぞ」
あなた「だっ大丈夫です!!自分で貼りますから、、!」
流石に足を出して貼ってもらうのには抵抗があった
西谷先輩から絆創膏を受け取ろうとすると、
西谷「やだ」
ぷくーっと頬を膨らませて俺が貼るんだと中々絆創膏を渡さない。そして、強引にグイッと抵抗する間もなく足を持つ。
あなた「ちょっ西谷先輩っ!!!ほんとに大丈夫ですから!!私の足そんなに綺麗じゃないので恥ずかしいです、、」
西谷「そんなこと気にするわけねーから!」
あなた「私が気にするんです、、」
西谷「いーから!!!動かないでくれ」
そういいながら優しく足を持ち上げて丁寧に貼っていく。両足の絆創膏が貼り終わるまでお互い無言の時間が続く。
西谷「貼れたぜっっ!!」
西谷「どうだ?歩けそうか??無理なら背負って送るけど」
あなた「あ、ありがとうございます…//」
あなた「歩けるので大丈夫です!!!」
西谷「そうか」
西谷「じゃーこれ食おうぜ」
西谷が両手に持っていた袋の中から次々と食べ物を取り出す
西谷「焼きそばとー、たこ焼きとー、あとカステラ!!!あとはー、、、わたあめに、、、あっっ」
西谷「これあなたのために買ったやつ!!」
あなた「これ、、、」
西谷が取り出したのは、綺麗なうさぎの飴細工だった。
あなた「綺麗」
西谷「あなたこういうの好きかなって」
あなた「……!嬉しいです、、///」
あなた「ありがとうございます!!」
西谷「おう!!あなたは何から食べるかーー?」
あなた「ふふっなんでも西谷先輩の食べたいものからでいいですよ」
西谷「んーーー、じゃあたこ焼きから食おーーっと」
はふはふしながら取り出したたこ焼きを食べる。
西谷「あなたも食うか?」
そう言ってたこ焼きを一つ取り出して私の口元に持ってくる
西谷「熱いから気をつけろよ」
さりげないあーんに私は戸惑いながらふーふーと息をふきかけてひと口で頬張る
あなた「んんっっっ」
熱いたこ焼きをひと口で食べたせいで猫舌の私は軽く火傷をした。
西谷「ははっだから熱いって言ったろ笑笑笑笑」
私の熱そうな表情を見てケラケラと西谷は笑う
あなた「だって、、、西谷先輩があーんしてくるから」
照れた表情をして伝えると、次第に西谷の顔がたこのように赤く染まる
西谷「そっ、そーーいう下心があって、、やった、わけじゃねぇから!!!な!!!全く!!、、、、いや、、多少はある、、、」
あなた「どっちですか、、笑」
焦りながらよく分からない弁解をする西谷先輩はなんだか可笑しくて
あなた「ふふふっ」
西谷がじーーっと見つめる
西谷「好きだ」
西谷「あなた、さっきの返事聞いていいか?」
さっきまで照れていた表情が嘘のように真剣な顔付きに変わる。
西谷「俺の隣でずっと笑っててほしい。あなたの笑顔が世界一可愛い。俺だけが独り占めしたい。」
西谷「改めて言わせてくれ」
西谷「俺と、付き合ってください。」
あなた「はい!!!!お願いします//////」
西谷が差し伸べた手を受け取る。
西谷「ほんとか??ほんとに俺でいいのか??!!」
あなた「はいっ!!西谷先輩"が"いいです!」
西谷「はぁ〜〜〜、、、、、//」
西野が地面に座り込む
あなた「西谷先輩、好きです」
西谷「////////////」
あなた「照れてますか?」
嬉しさが込み上げて西谷先輩が照れているのが可愛くてつい意地悪をしたくなった
西谷「不意打ちやめろ!!!!!!」
あなた「西谷先輩の方がいつも不意打ちですよ!!」
西谷「オレは一切そういうのしてないぞ!!?」
あなた「自覚なしなんですか、、」
西谷「何がだ!???」
あなた「もーーいーです!私が勝手に不意打ちくらったぶん、仕返しするので!!!」
西谷「不意打ちってなんだ!!オレの不意打ち教えてくれ!!!」
あなた「それは、、悔しいので秘密です」
いつまでも不意打ちについて聞いてくる西谷先輩を華麗に交わしながら買ってきた物を食べる
なんだか一瞬であっという間だった
西谷「そろそろ帰んないと家の人心配するだろ、?」
あなた「もうこんな時間なんですね」
西谷「なんだー?オレと離れるの寂しいか?」
ニヤニヤと西谷が見つめてくる
あなた「寂しいです、、もっと一緒にいたかったです」
西谷「……!!!!!」
西谷「そっ、そーーいうのやめろ!!帰したくなくなるから、オレがオレであるうちに帰るんだ!!」
あなた「どういうことですか?」
西谷「なんでもねぇ!!!とっとと帰るぞ!!///」
帰り道、いつもよりお互いのペースがゆっくりだった
いつもと同じ光景、距離のはずなのにやっぱりいつもとは何か違って、心がふわふわとした気持ちに包まれた
ギュッ…………
西谷と手が触れた瞬間、強く、私の手を握る
あなた「……っ//////」
チラッと西谷の方を向くと、耳まで真っ赤にしながらそっぽ向いていた。
それからは無言が続いた
突然、家までの曲がり角の前で西谷が立ち止まった
西谷「あなた、今日はありがとうな」
西谷「楽しかった」
あなた「こちらこそありがとうございます!西谷先輩と来れたことほんとに嬉しくて、、」
あなた「あの西谷先輩、、私あんまり実感湧かなくて、、、明日の朝また連絡していいですか?」
西谷「おう!!いつ確認したってオレはあなたの彼氏だからな!!!!」
あなた「……///」
あなた(西谷先輩も言ったのに照れてる)
西谷「じゃーあなたおやすみ!!」
頭をポンっと叩いて全力で走って帰る西谷先輩を、後ろ姿が見えなくなるまで見つめていた。
~完~
最後まで見て頂きありがとうございます!!最終回、とんでもなく遅くなってしまってすみません( т-т)
物語としてはここで完結ですが、また番外編も書きますので気ままにお待ちください֊ ̫ ֊♡












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。