勇馬side
俺が目覚めて2日が経った
退院日だった俺達は、荷物をまとめて聖哉の病室で聖哉が目覚めるのを待っていた
聖哉が、俺が眠っていた時に見ていた夢の世界にいるとは限らない
けど、もしそうだったら
そしたらこっちから声をかけ続けないと戻ってこないような気がして
そんな心配をしていたら聖哉の手を握って寝てしまっていた
微かな声だったけど、自分の名前を呼ばれて目が覚めた
声のする方に顔を上げると、目の前には起きるのをずっと待っていた人物_____聖哉だった
俺は驚きのあまり、情けない声で聖哉の名前を呼んだ
そして、他に寝ていたみんなも俺の声で起きて、聖哉の元に集まった
まだ頭に痛みがあるみたいだったけど、記憶障害とかは無い見たいで、絶対安静を医師から言い渡されていた
聖哉が起きたのは14時
まだ時間があったから、マネージャーさんに聖哉が起きた事を連絡してから、俺達は聖哉がしっかり話せるようになるまで待った
1時間位経過したら、声の調子も少し取り戻して話せるようになった
そして話せるようになった聖哉の最初の質問は、拓也だった
俺は簡単に言葉に出来なかった
でもそれはみんなも同じだったようで、黙ったままだった
『意識不明の重体なんだ』
祥はそっから話せなくなってしまった
俯いたまま、言葉を発したくても、発せない状態だった
けど、祥のおかげで俺は覚悟が決まった
俺は祥の肩を優しく叩き、俺が話すと言った
それに祥は心配してくれたが、覚悟が決まった俺の目を見て、頷いてくれた
まだ怪我は治ってないから駄目だって言おうとした
けど聖哉の顔を見てしまったらそんな事言えなかった















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。