第6話

6
115
2025/03/09 15:36 更新





ヘリン
ヘリン
つまり、ダニオンニは好きが分からないってことですか?
ミンジ
ミンジ
うーん、分からないってより分かりにくいのかもね





ミンジオンニはこう語った。








ミンジ
ミンジ
多分ダニエルは好きとか愛とか…
ミンジ
ミンジ
知らないんじゃないかな
ヘリン
ヘリン
ミンジ
ミンジ
いや!真面目に言ってるからね!?
ミンジ
ミンジ
あくまで私の推測だから





好きが知らない?

冗談にしか聞こえないよ。そんな人がいるの?



その推測間違ってるんじゃないですか。

と言いたかったけど、ミンジオンニの勘はよく当たる。




ミンジ
ミンジ
ヘリナはダニエルの両親さんのこと知ってたりする?
ヘリン
ヘリン
…まぁ一応
ミンジ
ミンジ
なら説明する手間が省けたね
ミンジ
ミンジ
あの子、小さい頃から両親に会ってないらしくてさ
ミンジ
ミンジ
それが原因なんじゃないかなって思うの
ヘリン
ヘリン
それって、
ミンジ
ミンジ
…うん。幼い頃に生きる術を教わって自立してしまったからだと思う
ミンジ
ミンジ
その結果、愛情は他の子より劣った
ヘリン
ヘリン
…じゃあいつもの明るさは、?
ミンジ
ミンジ
あの子なりの工夫なんだろうね〜。ほんとすごいよ



改めて貴方の送ってきた日々を考えてみる。

誰も悪くないし、しょうがないこと。

でも、もし本当だったら…。




悲しい。辛いに決まってる。




ミンジ
ミンジ
だからヘリン
ミンジ
ミンジ
あんたは頑張らないといけないの







ヘリン
ヘリン
…頑張るのは分かりましたけど
ヘリン
ヘリン
何をするべきですか?
ミンジ
ミンジ
私もわかんないな〜
ヘリン
ヘリン
オンニに知らないことってあったんですか?
ミンジ
ミンジ
オンニをなんだと思ってるの笑
ミンジ
ミンジ
まぁ一旦様子を見るでもいいんじゃない?
ヘリン
ヘリン
そうですか?
ミンジ
ミンジ
何となく見守るのもありかなって!
ミンジ
ミンジ
あとまだ決まったわけじゃないし!
ヘリン
ヘリン
うーん、言われてみれば
ヘリン
ヘリン
…そうしてみます



そうやってミンジオンニとカフェを後にした。

一旦は様子見になったけど…大丈夫かな。

確かにダニオンニに分からない感情が私たちに分かるはずがない。

慎重に行くべきか。






ヘイン
ヘイン
今日は珍しく遅刻だ!
ヘイン
ヘイン
オンニも寝坊するんですね!
ヘリン
ヘリン
全然寝れなかったの




あれから昨日も考えすぎて寝れなかった。

全くいつもこうなる。

勘弁してほしい。



ハニ
ハニ
マンネズこっち〜!
ミンジ
ミンジ
遅れるよー



と道の曲がり角からオンニ達の声。

今日も行くしかない。



ヘイン
ヘイン
ヘリ二オンニが寝坊したんです!
ヘイン
ヘイン
私は起きてましたよ!
ヘリン
ヘリン
ごめん〜笑
ミンジ
ミンジ
お疲れ猫ちゃんだもんね〜
ハニ
ハニ
ヘイナちゃんと起きれてて偉いじゃん!






そういえば、放課後どうしよう。

いつもはダニオンニと帰ってたけど今は様子見。

でも普段と違うことをする訳にもいかない。

…。

勇気を出してカンヘリン。




ヘリン
ヘリン
📱今日も一緒に帰れますか?


いつも通り送ってる一言。

なのになにか緊張する。

そして返ってきたのはいつも通り。


ダニエル
ダニエル
📱もちろん!じゃあいつもの場所で!



貴方は案外普段通りなのか。変わったのは私なのか。

それとも貴方は隠し上手だから…。

…やめよう。また後で考えよ、。





ダニエル
ダニエル
ごめん待った!?
ダニエル
ダニエル
先生に呼ばれちゃって!
ヘリン
ヘリン
大丈夫です
ヘリン
ヘリン
私も今来たとこですから笑
ダニエル
ダニエル
なら良かった!
ダニエル
ダニエル
行こ〜



私たちはバスへ乗り込んで他愛ない話をした。

ダニオンニは普通だったものの、やっぱり目は合いにくい。

完全に合わないってわけじゃない。ふとした瞬間に合うけど、そらされる。

…不思議な感覚。




ヘリン
ヘリン
オンニ、降りましょっか
ダニエル
ダニエル
はーい



そうやってバスを降りた瞬間。

私の腕を引き止める手があった。




一瞬でわかった。ずっと貴方を追ってきたから。








…これは貴方の手じゃない。







にゅじ生徒
あっ、あの…すみません



それは私の学校の男子生徒だった。

なにか用だろうか。

いきなり腕を掴むものだからびっくりした。




ヘリン
ヘリン
にゅじ生徒
あの…もしよければ
にゅじ生徒
少し話せませんか…?
ヘリン
ヘリン
…いま、ですか…?
にゅじ生徒
はい…今がいいんです!



相当勇気を出して言ってくれたのだろう。

すごい緊張が伝わってくる。

この人って…確か。

同じ委員会の…。



なんて考えていたら、横にダニオンニが口を開いた。



ダニエル
ダニエル
あ、!私先帰ってるので…!
ダニエル
ダニエル
ヘリナ行ってきな?
ヘリン
ヘリン
…わかりました、すみません



正直オンニと帰れないのは嫌だ。

でもこの人を無視する訳にもいかない。

しょうがないか。



そうやってこの人について行くことにした。






なにか人気のない道にたどり着いた。

…この雰囲気、もしかして。

私の予想は的中した。




にゅじ生徒
もうハッキリ言うと
にゅじ生徒
…好きなんです、!
にゅじ生徒
委員会一緒なの、覚えてますか?
ヘリン
ヘリン
え、



予想は着いていたもののこうもハッキリ言われると動揺してしまう。

どうしよう。なんて言えばいいの…。



にゅじ生徒
言われても困るってことは…知ってます
にゅじ生徒
でも、ただ言いたかったんです、!
にゅじ生徒
返事はなんでも受け止めますし、今じゃなくてもいいんです、!
にゅじ生徒
…ちゃんと考えてくれれば、それだけでいいんです




この人はこうも真っ直ぐ伝えてくれるのに。私は。

でも…。返事はいくら考えたって変わらないと思う。

変われない。













プリ小説オーディオドラマ