ミンジオンニはこう語った。
好きが知らない?
冗談にしか聞こえないよ。そんな人がいるの?
その推測間違ってるんじゃないですか。
と言いたかったけど、ミンジオンニの勘はよく当たる。
改めて貴方の送ってきた日々を考えてみる。
誰も悪くないし、しょうがないこと。
でも、もし本当だったら…。
悲しい。辛いに決まってる。
そうやってミンジオンニとカフェを後にした。
一旦は様子見になったけど…大丈夫かな。
確かにダニオンニに分からない感情が私たちに分かるはずがない。
慎重に行くべきか。
あれから昨日も考えすぎて寝れなかった。
全くいつもこうなる。
勘弁してほしい。
と道の曲がり角からオンニ達の声。
今日も行くしかない。
そういえば、放課後どうしよう。
いつもはダニオンニと帰ってたけど今は様子見。
でも普段と違うことをする訳にもいかない。
…。
勇気を出してカンヘリン。
いつも通り送ってる一言。
なのになにか緊張する。
そして返ってきたのはいつも通り。
貴方は案外普段通りなのか。変わったのは私なのか。
それとも貴方は隠し上手だから…。
…やめよう。また後で考えよ、。
私たちはバスへ乗り込んで他愛ない話をした。
ダニオンニは普通だったものの、やっぱり目は合いにくい。
完全に合わないってわけじゃない。ふとした瞬間に合うけど、そらされる。
…不思議な感覚。
そうやってバスを降りた瞬間。
私の腕を引き止める手があった。
一瞬でわかった。ずっと貴方を追ってきたから。
…これは貴方の手じゃない。
それは私の学校の男子生徒だった。
なにか用だろうか。
いきなり腕を掴むものだからびっくりした。
相当勇気を出して言ってくれたのだろう。
すごい緊張が伝わってくる。
この人って…確か。
同じ委員会の…。
なんて考えていたら、横にダニオンニが口を開いた。
正直オンニと帰れないのは嫌だ。
でもこの人を無視する訳にもいかない。
しょうがないか。
そうやってこの人について行くことにした。
なにか人気のない道にたどり着いた。
…この雰囲気、もしかして。
私の予想は的中した。
予想は着いていたもののこうもハッキリ言われると動揺してしまう。
どうしよう。なんて言えばいいの…。
この人はこうも真っ直ぐ伝えてくれるのに。私は。
でも…。返事はいくら考えたって変わらないと思う。
変われない。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。