2人が何か考えるような仕草をする…
こんなに忙しい時期に頼み事をしてしまった、という罪悪感と,心から全力で協力してくれている、という安心感による嬉しさで私は何だかよく分からない気持ちになってしまった…
凍夜さんは,「この時期は東京を地球防衛軍がよく警備をしているから助けを求めやすいしな。」と付け加えてくれた…
二人は私の方を見た…
私は頷きながら
と最後に大きく頭を下げた…
凍夜さんは私に会釈をして部屋を出ていった…
アランさんはついてこい、と言わんばかりに私を見つめている…
部屋の扉を閉めて廊下を歩く…
廊下で複数人の男性同士が話し合っているのを見て…
私はその中の一人に見覚えを感じた…
相手も私には気づいて感情を露わにしているのだから接点は確実にあるのだろう…
アランさんと白衣をまとったお偉いさんはお互いに会釈をした…
思い出した…!!目の前の彼は
大鳥製薬の若手社長の想秤さんだ…
想秤さんは謎に確信を持って「結構結構。」と頷いた…
2人が少し堅めの口調で会話を交える…
想秤さんを囲んでいた周囲の複数人はいつの間にか距離をとっていた…大物二人の会話にどうやら恐縮してしまっているようだ…だとしたら,私も距離を取るのが正解だろうか…
想秤さんは私達に背を向けて歩いていった…
アランさんがそう付け答えてくれて…
私達は扉をくぐった…
アランさんの頼もしい言葉に私は少し心が温かくなった…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。