第95話

きゅうじゅうご
626
2022/03/09 12:44 更新
鬼門side

羽瑠うる ちとせ」
私はこの名前で芸能活動、アンタと同じ子役をしていた。

特別売れてはいなかったけど、いつかトップ子役になれると信じていた。


だって、私は演技も上手くて可愛くて、でももっと上を目指してちゃんと努力もしていたから。
鬼門乃亜
鬼門乃亜
だけどそんな時、アンタが出てきた
(なまえ)
あなた
アンタは「天使ちゃん」とか、「国民的子役」とか言われてチヤホヤされていた。
私の方が演技上手いのに。

私の方が頑張っているのに。

私の方が可愛いのに。

私の方が、私の方が…!!
でも、アンタはどんどん売れていって、最年少記録を塗り替えていった。
鬼門乃亜
鬼門乃亜
許せなかった…みんな、私のことを知ったら私の方がいいってことに気づくはず!だから!!
(なまえ)
あなた
…だから「いじめられた」なんてデマを記者に話した
鬼門乃亜
鬼門乃亜
そう!「売れっ子にいじめられた可哀想な子役」って…同情でも私を知ってほしかった。
だけどそんなことを言っても誰も信じてくれなくて、逆に私はだんだんみんなに避けられていった。
それで誰かが知ったのか、想像で言ったのか分からないけど、私はアンタにいじめられてなんかなくて、全部自作自演だって言われるようになった。
そのせいで私は事務所を退所。

人生をかけていた演技がなくなって、私のメンタルはボロボロだった。
鬼門乃亜
鬼門乃亜
その時だよ。「Mr.King vs Mr.Prince」を知ったのは。

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