原田「 あれ?アンタたち帰んないの?」
『 … 私って 、いつから
リア充になったんでしょうか 、』
東条「 は?」
『 いっ 、いや!なんでもない!!!
うんっ!!なんでもない!!!
というよりも!!!!先生!大事件発覚!』
原田「 なあになあに?」
『 若林 … 遊ばれてるよ 、多分 』
原田「 えぇ?」
東条「 … 多分じゃなくて絶対 。
俺 、本人たちから聞いたし 」
田中「 遊ばれてる?」
東条「 からかって山上のスマホから
坂本たちがデート誘ってるらしいんだよ 。
つか 、あなたはなんで知ってんの?」
『 いや … さっき 、少し 、聞いちゃった 』
原田「 それ本当なの?」
東条「 うん 、…
デート行くの 、どうなんだろうな 」
田中「 たしかに … それ若林が知ったら … 」
『 私 、行かない方が良いと思う 』
東条「 俺も 。だってからかわれてる
わけじゃん?しかも山上 、………
明智のことが好きらしくてさ 」
『 ブフッ 、げほっ 、ごほっ 、』
東条「 汚い 」
『 ごっ 、ごめん 、笑 』
田中「 本人には言いづらいよなぁ … 、
原田先生!どうしましょうっ 、?!」
原田「 デートは決行するわよ!」
田中「 え?」
『 まじかよ 、、、』
原田「 だってあたしが
服買ってあげたんだから!」
東条「 … それだけ?!」
原田「 当たり前よ!金かかってんのよ?!」
『 なんか怒ってます?』
原田「 怒ってない!!!
じゃあ土曜日よろしく 」
『 … 怒ってる 』
東条「 怒ってるよね?」
田中「 怒ってるね 」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。