第6話

第四話「母校にて」
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2025/05/16 10:43 更新
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
と言うことがあったんだけどどう思う?
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
あのさ、そんなことより
本を借りにきたのならとっとと借りて帰ってくんない?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
え〜
相変わらず冷たいスイキは今私たちの母校で司書をしている。
こんな性格でこの図書室を正確に運営できるのかすごく不安だけれど、まぁそれは私の知るところじゃない。
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
で、なんのよう?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
あれ言ってなかったけ?
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
言ってないから
探してる本は?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
人魚姫
口に出すと、何かがやっぱり引っかかる。
私に取ってそれがなんなのかは知らないし、知る由もない。
正直知りたいとも思わないけれど、知った方がいいんだと思う。
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
はぁ?
恋愛小説が嫌いなあんたが?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
ありきたりなハッピーエンドが恨めしいだけ
非リアの気持ちを汲んで欲しいわほんと
昔から嫌いだったハッピーエンド。
本当に飽き飽きする。
あんなこと現実におこりえないのだとしっている。
ありえない。
聞き飽きた、起こりえないハッピーエンド。
そんなものに興味は惹かれないし。
何よりどれだけ一つの愛に想いを捧げようと叶わないことは知っている。
そんな経験があったのかと言われれば別にそんなわけじゃないけれど、なぜか知ってしまっている。
学生時代からずっとそうで、友人や担任からは夢がないといつも言われてきた。
でも仕方ない。
私には自分を捨てて夢を追えるほどの器量はないのだから。
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
そう、
じゃあ持ってくるわ。
少し待ってて
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
あ、映画のと原作どっちがいい?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
原作のほうでおねがい
迷わず私はそう言った。
炎の神杖が持っていたものもおそらく原作だ。
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
了解
そういって軽い足取りで本棚へ向かう。
こいつも相変わらずだ。
戻ってきた彼女は私の本を手渡した。
炎の神杖の持っていたものとは違いただの文庫本。
別に期待していたわけじゃないけど、あんな感じのがくるものかと思っていた。
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
それエンペラー王朝時代に実際にあった話らしいよね
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
そうなの?
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
噂だけどね
この本の人魚姫が黒髪なのも
映画に影響されず、本人に忠実だかららしいけど
スイキ・ブックワーム
スイキ・ブックワーム
ま、アリアル先生に挨拶でもしてくれば?
(なまえ)・セイレーン
あなた・セイレーン
そうだねいってくる

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