_テクテクテク_
_ギィ··バシャ··ギィ··バシャ··_
鍵を見つけ、船を出した僕は池を渡って桜の近くに行った。
間違いない。あんなに記憶に残っているんだ。
・・・何故、咲いていないのだろう。とても、綺麗だったのに。
花が咲いたのは、植えた夫婦が亡くなって以来一度しかない・・・
_ギィ···バシャ··ギィ··バシャ_
少し戻ったところにいたのは、あの日にぶつかってしまった子だった。
_チラッ_
少し、いやかなり小さい声で答えてくれた。やっぱりなにかあるのだろうか❔さすがに僕もそこまで深く追求したりしない。僕も似たようなことがあったからだ。とりあえず、
その子がパッと顔を上げた。少し嬉しそうな感じがして、可愛らしい女の子だった。
・・・・・・
どうやら彼女は極度の人見知りらしい。彼女はただ、初めての人と話すのが苦手なだけな女の子だ。 僕は(一応)初めてではなく、紙飛行機を一緒に探してくれたから話しかけて くれたらしい。
・・・・・・
_ザクッ··ザクッ··_















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。