中島敦
「え、ちょ、ちょ!?」
焦り散らかして耳まで顔を赤く染める。夢主が萌え袖で上目遣いをして敦くんを見つめると、ヘタレな彼はキャパーオーバーのよう。普段してこない癖に力強くぎゅっと抱きしめてくれる。
「可愛すぎるよ...」
おやおや、可愛いのは何方でしょうか。
太宰治
「おやおや...随分可愛らしい格好だねぇ」
ソファに座っている夢主の隣に来て、肩を抱き寄せる。そのままシャツから出る夢主の生足を撫でてくる。
「私のシャツを着るのは良いけど、程々にしてくれ給え」
流石の太宰さんでも、夢主が可愛すぎて直視できないらしい。
芥川龍之介
その場でカチンと石像のように固まる。その後、自分の外套を脱いで夢主に羽織らせてあげる。
「風邪を引くぞ」
夢主がそのまま寝落ちした後、スマホのカメラ(シャッター音オフ)で夢主の彼シャツ姿を何枚も撮っている。可愛いかよ。
中原中也
「おいおい...可愛らしい格好だなぁ?」
夢主を姫抱きしてソファに寝かせる。その上に跨り、写真を堂々と撮る。
「貴重な彼シャツ姿だからな、収めない訳にはいかねぇだろ」
翌日から中也さんのホーム画面はその写真になってましたとさ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!