第22話

探偵社の彼にいきなりキスしてみたら
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2024/05/08 12:00
今回は吹き出しありません
中島敦

「ふぇっ!?」
変な声が出たことと、夢主にキスされたことの両方に赤面する敦くん。
「へへっ、私からのサプライズだよ」
夢主が悪戯っぽく笑うと、彼は耳まで赤くして夢主のことをそっと抱きしめる。
「反則だよ...」
多分暫くは離してくれない。



太宰治

「今日は積極的だね」
と、大人っぽい笑みを浮かべる太宰さん。彼なりのお返しなのか、強引に腰に腕を回し、夢主の唇に甘い大人のキスを落とされる。キスが終わると、舌で自分の唇をなぞって、
「仕返し」
と色っぽい声で耳元で囁いてくれる。



国木田独歩

一瞬驚いた顔をするけど、直ぐに手帳を開いて、
「手帳によると、俺のお前とのファーストキスはこんなタイミングではない」
と平常運転に戻る。夢主が
「それまでキス出来ないんだ〜」
と国木田さんを煽ると、夢主を抱き寄せ、開いたままの手帳でお互いの口元を隠しながら優しくて甘いキスを交わしてくれる。




宮沢賢治

「へへっ、くすぐったいです」
純粋な笑みを浮かべる平常運転の賢治くん。夢主が予想外の反応にむすっとしていると、手を優しく取り、手の甲に軽くキスをしてくれる。
「お返しは僕からのキスです」
純粋だけどちゃんとキスでお返しをしてくれるのが賢治くんらしい。




谷崎潤一郎

「はわっ!?」
敦くんと同様、耳まで真っ赤にして夢主を見る。
夢主が自分の唇を舐め、悪戯っぽく、満足そうに笑っている様子を見て、堪らなくなってそのまま強く抱き締めてくれる。夢主の胸に顔を埋め、
「...もう1回やって?」
と、照れながらも上目遣いでおねだりしてくる。





江戸川乱歩

キスすると、乱歩さんが舐めていた甘い飴の味が伝わってくる。
「...もう終わりかい?」
さっきまで子供みたいだったのに、夢主にキスされたことで目の色が変わった乱歩さん。
自分の膝に夢主を座らせ、腰を支えながらさっきよりも甘くて深いキスを落とされる。
「まだ僕が子供に見える?」
いいえ、あなたは立派な大人です。





福沢諭吉

「キスなら頼めばいくらでもしてやる」
表情は変わらないけど、微かに頬は紅潮している。
夢主からキスされたのが嬉しかったのだろう。
誘惑の意を込めて、耳に甘いキスをしてくれる。
夢主がくすぐったそうに身をよじると、
「可愛いな」
と耳元で囁かれる。

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