夕ご飯を平らげ、お風呂に入り、明日に備えて早めに眠りについた。
次の日、4:30にセットしておいたアラームの音で目が覚めた。
信ちゃんはもう少し寝かせてあげるけど、朝ご飯をを作ったり、メイクをしたり時間が足りないくらいだ。
それに、新幹線の中の駅弁だけやと足りんかもしれんから、おにぎり作っといてって言われたし、それも作らんと。
1人で気合を入れ、私はキッチンに立った。
朝ご飯の用意をしていると、眠そうな顔をしながら信ちゃんが起きてきた。
冷たい水で目を覚ますにはちょうどいいが、さすがに朝から冷たい水は嫌やろ。
給湯器付けとったんやけど、古いからすぐには温まらんのや。
我が家で作っている梅干しと、先程パパッと作ったおかかでおにぎりを握り、朝の仕事は終わりだ。
いつもより軽めの朝ごはんを食べ、何とか予定時刻に家を出ることが出来た。
残された問題は、宮ツインズがちゃんと駅に来とるかどうかなんよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!