『一生懸けて幸せにします。』
『だから、俺と結婚してください。』
そう言われて
彼と幸せになる、と決めた日から、
今日で早くも1年が経った。
1歳になったばかりのマースと、今日も彼の帰りを待つ。
今日は、ある報告がある。
私たちの間にできた小さな命。
エコーの写真を片手にただただ待つ。
しばしば悪阻でトイレに駆け込んだりしたけど
なんとか待ってた。
1時間後、
いつものように、玄関まで彼を迎えに行く
これは結婚してから、
いや、結婚する前同棲してた頃から
ずっと貫いてきたこと
ただ何も言わずに、こっちを見て
手を広げるいつき。
そして、それにすっぽり収まるわたし。
これも、同棲してた頃からのルール
『毎日ハグ』
どちらかと言うと、悪阻でしんどかったの方が
正しいかも。
そう言って、私に優しく触れるだけのキスをして、
脱衣場に入っていくいつき。
そんな些細な事が私にとっては大きな幸せなんだ
ご飯の最後の支度をして、キッチンで暖かい紅茶を飲みながら待っていると、
急に後ろからぎゅっと抱き締められる感覚
そしたら、いつきが何やらゴソゴソと荷物をあさる
いつきの手には、綺麗なネックレスが入った箱が。
関西人の私が、慣れない博多弁を使って言うとか
恥ずかしすぎるけど…
いつの間にかマースが私の膝にちょこんと陣取ってる
私たちが永遠の愛を誓った日は
よりいっそう大事な日になりました。
ANNA🐺🥀 さん
リクエストありがとうございました😊
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。