第42話

ITSUKI _______🐱
3,517
2019/12/11 07:25






『一生懸けて幸せにします。』
『だから、俺と結婚してください。』






そう言われて
彼と幸せになる、と決めた日から、
今日で早くも1年が経った。



1歳になったばかりのマースと、今日も彼の帰りを待つ。
今日は、ある報告がある。
私たちの間にできた小さな命。
エコーの写真を片手にただただ待つ。




しばしば悪阻でトイレに駆け込んだりしたけど
なんとか待ってた。




1時間後、
藤原樹
藤原樹
……ただいま…




いつものように、玄関まで彼を迎えに行く
これは結婚してから、
いや、結婚する前同棲してた頃から
ずっと貫いてきたこと




あなた

おかえり




ただ何も言わずに、こっちを見て
手を広げるいつき。
そして、それにすっぽり収まるわたし。
これも、同棲してた頃からのルール


『毎日ハグ』
藤原樹
藤原樹
はぁ、疲れた……、
あなた

……お疲れさま

藤原樹
藤原樹
お風呂、入ったの、?
あなた

うん、…?

藤原樹
藤原樹
一緒に入りたかったなぁ、
あなた

だって、寒くてさ、お腹痛かったし





どちらかと言うと、悪阻でしんどかったの方が
正しいかも。
藤原樹
藤原樹
いい匂いするから、あれ、
って思ったんだよね、笑
あなた

ごめんね、?

藤原樹
藤原樹
いいよ、大丈夫!
藤原樹
藤原樹
じゃあお風呂入ってくるね?
あなた

うん!ご飯作ってマースと待ってるね😊

藤原樹
藤原樹
んふふ、待っててね



そう言って、私に優しく触れるだけのキスをして、
脱衣場に入っていくいつき。


そんな些細な事が私にとっては大きな幸せなんだ



ご飯の最後の支度をして、キッチンで暖かい紅茶を飲みながら待っていると、
急に後ろからぎゅっと抱き締められる感覚
あなた

…んもぉ、びっくりしちゃったよ。

藤原樹
藤原樹
だって目の前に良い抱き枕があったから
あなた

いっちゃん、話もあるからテーブル行こ?

藤原樹
藤原樹
え、何、話って
藤原樹
藤原樹
まさか…
あなた

うーん…、私が思うまさかといつきが思うまさかは違うかも。。

藤原樹
藤原樹
ほんとに??離婚しない??
あなた

何言ってんの、しないに決まってるじゃん

藤原樹
藤原樹
あぁ良かった……



そしたら、いつきが何やらゴソゴソと荷物をあさる
いつきの手には、綺麗なネックレスが入った箱が。
藤原樹
藤原樹
ごめんな、ほんとはもっといい景色のとことか連れてってあげたいけど…
藤原樹
藤原樹
仕事が忙しいから…
藤原樹
藤原樹
でも、いつも何しててもあなたの事がほんとに大好きやけん、これからm…
あなた

ばり好いとーよっ!

藤原樹
藤原樹
…え?
あなた

私もいつきの事が大好きって事




関西人の私が、慣れない博多弁を使って言うとか
恥ずかしすぎるけど…
藤原樹
藤原樹
もぉ可愛すぎやから、
あなた

うふ、めっちゃ愛してるで!
ほーんまに大好き!

藤原樹
藤原樹
……///
いつの間にかマースが私の膝にちょこんと陣取ってる
あなた

そんないっちゃんにお知らせ!!

藤原樹
藤原樹
…ん?
あなた

私らパパとママになるよ!

藤原樹
藤原樹
…え?!
藤原樹
藤原樹
…嘘でしょ、?
あなた

…ほんま、

藤原樹
藤原樹
…ありがとう、嬉しい、
藤原樹
藤原樹
今よりももっとずっと大切にするからね





私たちが永遠の愛を誓った日は
よりいっそう大事な日になりました。




ANNA🐺🥀 さん
リクエストありがとうございました😊

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