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第42話

拾玖話
652
2025/05/19 14:39 更新











あなた
ふふ、いやぁ.....毒を仕込まれ返されるとは、流石に想定外だったなぁ.....っ!
太宰治
太宰治
....嗚呼、そうだね。真逆も、君がこんなに弱い人間だとは思わなかったよ
あなた
なぁに、兄さん。こんな弱くなった妹に失望した...っ?笑
太宰治
太宰治
うん。迚も。




兄さんの顔には、本当に失望したという表情しか浮かんでおらず、巫山戯ている様には見えなかった
あなた
・・・・・・そっか。それじゃ、





あなた
悲しいけれど、用済みの私はもういらないってこと...イタッ....かい....っ.....?








太宰治
太宰治
・・・・・・・・・嗚呼


迚も真剣で、真っ直ぐな眼差しだけれど、明らかに私に軽蔑の目を向けている。


あの兄さんにこんな顔させてしまうなんて、私は妹失格だ、なんて思いながら次の言葉を予想していた。

出来ればその顔で、その言葉を言わないで欲しいなぁ、と。





そんな妹の願いを知ってか知らずか。



残酷にも、その言葉は紡がれた。
太宰治
太宰治
─────君は、もう私の妹ではない。金輪際、太宰姓を名乗るな
あなた
・・・・・・・・・
フョードル・D
フョードル・D
おや、仲間割れならぬ身内割れですか?
織田紫苑
織田紫苑
はぁ、、はぁ......
あなた
っ.....くっ.....うん。わ、たしからも、.....言わせて貰うよ



苦しそうにしている妹が頑張って口を開いて喋っている間も、先ほどと変わらない冷たい瞳で見下ろす太宰。




あなた
私はもう、貴方を兄とは思わない
太宰治
太宰治
・・・勝手にし給え



その言葉を最後に、私は最後まで必死に開いていた瞼を静かに閉じた。










太宰治
太宰治
....ごめんね





国木田side
国木田独歩
国木田独歩
な.....っ!



俺は今、史上最大と云って善い程混乱に陥っている



国木田独歩
国木田独歩
何故、何時も鬱陶しい程に仲の善い2人が、急に仲違いなど....



しかも、普段ならこの位のミスだと、太宰は許す処か過度な心配をしているというのに
孤爪研磨
孤爪研磨
・・・・・・これが、2人の作戦、とか?
国木田独歩
国木田独歩
は?
黒尾鉄郎
黒尾鉄郎
え?
孤爪研磨
孤爪研磨
あ、えっと、....本当によく見ないと分かりにくいけど、客観的に焦らず見ると何か2人とも、フョードルさん?って人と紫苑に見えないように目配せし合ってるから、そうなのかなって思っただけ
孤爪研磨
孤爪研磨
・・・です
国木田独歩
国木田独歩
そ、そうなのか?
孤爪研磨
孤爪研磨
あ、いや、俺が間違ってるかもしれないから分かんないけど......仲良かった2人が急にこんなピンチの時に仲間割れみたいなことするってことは何か策があるんじゃないかって思って.....
国木田独歩
国木田独歩
確かに、そう考えると辻褄が合うが....もし仮にその考えが合っているとしたら、何故態々この様な形で仲間割れを選んだんだ?
国木田独歩
国木田独歩
しかも、太宰妹は死にかけているんだぞ
孤爪研磨
孤爪研磨
そ、そこまでは....
ニコライ・G
ニコライ・G
てゆーか、敵の私たちが居るのにそんなこと言っちゃって良いのかい?

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