第19話

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2025/01/31 15:05 更新

あなたside









『グレースー、終わらないわぁぁ』



グレース「自分でやりなさいよ、馬鹿なの?」



『ぬぁぁグレースが酷い!直美!』



直美「ふふっ、ほんとに仲良しね」










和気あいあいとしている

最近のグレースと私は割と素も出してる気がする


だってあの人馬鹿とか言ってたよ?ねぇ?前のグレースならそんな事言わなかったよね!?








コーヒー容れ直そーと立ち上がると、グレースも立ち上がる

なんだかんだ言ってこの人私の事好きなんだと思うよ、うん。

だって私があげたピアスちゃんと着けてくれてるもんね





そんな呑気の事を考えていると牧野局長が険しい表情で部屋に入ってきた。

あぁ、なんか、嫌な予感がする








お別れの時間が段々と近づいてくる。

あぁ、嫌だな









牧野「落ち着いて聞いてくれ。
“ユーロポール・防犯カメラ・ネットワークセンター”に
何者かが侵入した形跡が見つかった。

そして目撃者である職員が殺害された」



直美「う、嘘でしょ!?」



『…』



レオン「おいおいまじかよ!!」



エド「警備をもっと強化するべきです」











と口々に言ってる間私はグレースの事しか考えていなかった


職員が殺害されたのは降谷さんから聞いていた。

明日警察の方が来るという事も。



降谷さんは組織の動きを教えてくれない
下手に止めようとして邪魔されたくないという。


詳細くらい、教えてくれてもいいじゃんね





私はどう立ち回ればいいかと降谷さんに問えば、何もしなくていいという

ただ、ピンガを見張っていろと。




こんなことになるのなら、さっさと殺してもらえばよかった










グレース「…あなた?顔色悪いわよ」



『大丈夫、大丈夫よ。』



直美「ほんと?でもあんなこと聞かされた後だもんね、怖いよね」



『ほんと大丈夫よ。心配かけてごめんなさい。私先に戻ってるわね』



グレース「私あなたが心配だから、付いていくわ。おやすみ直美。貴方もちゃんと気をつけるのよ?」



直美「はーい!」










自室までの距離をグレースと2人で歩く



この人は何を思って私と居るのか。

ほんとに私の正体が分かっていないのか。




分からないことだらけだな








『あのさ』



グレース「どうしたの?」



『部屋、行っていい?』



グレース「…嫌よ」



『明日から、なんか忙しくなりそうだし。いいじゃん今日くらい』



グレース「えぇ、」



『シャワー浴びたら行くから。』



グレース「…」











無言は肯定だよね

明日から私はピンガを見張らないといけない。仕事をしなければいけない


嫌だな、敵になるの。








入念にお風呂に入ってお気に入りの下着、可愛いパジャマを身につけて上からカーディガンを羽織る

いざグレースの部屋へ!


と部屋から出た途端、遠くの方にあのキモイ伊藤が居た。







あの人っ何ほんとに!!

私を見つけた瞬間小走りへこっちにやってくるキモ男

あの人なんで飛ばされないわけ?私ちゃんと牧野さんに報告したよね?グレースがなんか、懲らしめてたよね?




グレースの部屋をドンドンしても声を掛けても応答無し

もしかして、寝てしまっただろうか。



悲しいな、悲しいなぁー、

とそんなこと思ってる暇ない!アイツが来る前に部屋に帰んないと


ポケットにいれていたカードキーを使って自室を開けようとした時、ダッシュしてきた伊藤が私と部屋の間に滑り込んできた








伊藤「あなたさん!こんなとこで会うなんて!奇遇だね!」



『…どうも。とりあえず退いてもらえません?部屋帰りたいんですけど』



伊藤「いやぁもう少しお話しよーよ!そのパジャマめちゃくちゃ可愛いね!お風呂入ったのかな?」








ガッツリ空いていた胸元を覗き込むようにして顔を近づける変態野郎

ビンタしようとしたけれど変に騒ぎを大きくしたくない。今日は平穏にグレースと過ごしたいのに








伊藤「おっとごめんごめん!これじゃセクハラになっちゃうね〜笑」



『…どいてください』



伊藤「あー、なんか僕眠くなってきちゃったかも!あなたさんの部屋で休ませてくれない?」



『帰ってください』



伊藤「一瞬!ちょっとでいいからさ!ねっ?お金もあげるし!悪くない話でしょ?」










キモイキモイキモイキモイキモイ

ほんとに気持ちが悪い。え、いいよね?もういいよね?殴っても私悪くないよね?




1歩足を引いて体制を整えようとした時、グレースの部屋のドアが開いた


グレース「あなた!!」








私の名前を呼ぶグレースの声と、ドアから腕が伸びていたので急いでその手に捕まって部屋の中に入った

中に入ると私の手を引っ張ってくれたのは上半身裸のグレース、ではなくて。

グレースとはかけ離れた金髪のコーンロウ姿の男性が居た






『…ひょえっ、』



ピンガ「チッ、まじあいつきめぇな。殺しとくか。」



『…グ、グレース、?』



ピンガ「あぁ、悪い。風呂入ってた。それよりアイツに何もされてないか?」



『あ、うん、大丈夫だけど、』








ほら、やっぱりこの人は優しい人だ。

でもごめんなさい今はそんな変態野郎より目の前にいるピンガに釘付けです

あれ、あれ、あれ、!?

ピンガってこんなにカッコイイの、??()






降谷さんから特徴は聞いてたけど、こういざ目の前にするとグレースとのギャップやばいな、









ピンガ「あ、ヴィッグ忘れてた。まぁいいか。どうせ取るだろ」



『ど、どどどどど、どうも、?』



ピンガ「は?なにどもってんだよ」



『や、あの、びっくりし過ぎて、ちょっとあの顔見れない、はい』






手で顔を覆って、素早く移動してベッドの縁に座る

やばいやばいこれはやばい、心臓が死ぬか?ってくらいドキドキしてる









ピンガ「お前さぁ、俺の事どこまで知ってるわけ?」



『どこまでって言われても、』



ピンガ「お前の事は分かった。桜井あなた25歳。公安でここに潜入捜査してる。だろ?」



『おぉ、正解』



ピンガ「正解って、もっと焦れよ」



『どこまで知ってるか、んー、』










降谷さんの事はバラしては行けない。

降谷さんが、バーボンというのは墓場まで持っていく。



ピンガというコードネームは出してはいけない。内部の人にしか知りえない情報だから










『私がここに来たのは潜入兼警護なの。直美の警護』



ピンガ「直美の?」



『ほら老若認証システムって、どこの悪い組織も喉から手が出るほど欲しいシステムじゃん?だから四六時中直美の事を守れるようにって私はここに来たの』



ピンガ「ほんとだろうな」



『ほんとだよ。それで他の人とも接して怪しい人が居ないかを探るのが私の任務』



ピンガ「俺の事はどこから怪しんでた」



『グレースってずっと首元隠してるじゃない?スカーフとかタートルとかでね。何かあるのかなって思ってた。後はフランス出身なのに、フランスの事を何も知らないのも違和感を覚えたの。それでグレースを上に調べてもらって学歴を辿ったりして、グレースは存在しないことが分かったわ。』



ピンガ「グレースが男だって分かったのはいつだよ」



『それは割と序盤で気づいたよ?生理にピンときてなかったし、身体ガッチリしてるし。女の子しか知らないような話をしてもグレースは知らないこと多いしね。
でも足が綺麗だから悩んだけど、男の人の方が足綺麗だよなって思ったりしたけどね。

私が女だから違和感に気づけたの男だったら完全に騙されてたわ』









出任せで出た嘘だけど、それなりに出来上がってる気がする。

黒の組織、ピンガ、の単語は出さないように。私はいつ殺されてもいいけど

降谷さんが殺されるのは違う。

降谷さんが居なくなればゼロも黒の組織破滅化計画も全てが水の泡だ








はぁぁと溜息をつくピンガの顔を覗き込む

眉毛すごいつり眉だ、ヴィッグがないと、おでこ丸出しで可愛いなぁ


眉毛を隠してメガネしちゃえば完全にグレースだもんなぁ

顔が元々良いんだろうね、うん。













ピンガ「それなのに、普通に接してたのか?は?意味わかんねぇ」



『…ほんとなんでだろうね。グレースと居るととにかく落ち着くのよ。安心するの』



ピンガ「ほんとつくづくお前って変わってるよな。ノコノコと自分を殺そうとしてる男のとこに来て。」



『うん、好きなんだと思う。グレースっていう存在が
他の人に悪口言われても、変な男に言い寄られた時も、私を守ってくれるグレースが凄く尊敬してて好きなの』



ピンガ「…好きになるなよ。」



『貴方の事知らないし、知るつもりもないよ。
もしかしたら明日にはグレースが居なくなっちゃうかもしれないから、だから今日までだけは好きでいさせt』









そう言い終わる前に、私はピンガによって押し倒された

この光景2回目だけど、相手はヴィッグもなにも変装してない、正真正銘のピンガで

この前よりもドキドキしてる









ピンガ「後悔しても知らないぞ」



『うん、いいよ』







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