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2019/03/19

第9話

#8
戸山梨咲
また意味わかんないって顔してる~
あなた

だってわかんないんだもん…

実際、確かに梨咲と話しているときは首を傾げてばかりだった。

それも仕方ない。梨咲は私の想像の斜め上の発言をする。

私の無意識のうちの行動までも梨咲は気付き、私を理解しているんだ。

この前の涼先輩のことだってそう。

私は自分の感情に気付いてなかった。それなのに…






ってあれ??


この言い方だと、私が本当に先輩を好きで、

でも自覚していなくて、それを梨咲が気付いていたってことにならないか?

それは違う。私にとっての涼先輩は…
戸山梨咲
涼先輩に任せられたからそんなに頑張ってるんでしょ~
あなた

ふえっっっ!?!?

涼先輩のことについて考えていた時に、

梨咲が先輩の名前を口にするから、

思わず変な声が大音量で私の口から飛び出た。
戸山梨咲
あははwテンパりすぎw
あなた

だって……

今丁度、先輩のことについて考えてたから。



……なんて。

そんなことを言ったらまた梨咲に誤解されてしまう。
あなた

もうっ、それで?なんて言ったの?

戸山梨咲
だーから!ソロのこと!
涼先輩に選ばれたからってそこまで頑張ってるの~?って
あなた

あぁ…そういうこと??

あなた

いやでも、普通選んでもらったら頑張るでしょ!?

先輩がどこを見て選んでくれたのかは分からないけど、

仮にも結果的には私が一年生の代表になったことになる。

それを頑張らなかったら、

周りの一年生にも悪いし、選んでくれた先輩にも悪い。

だからそこに涼先輩かどうかは関係ない。
戸山梨咲
まぁね~?
梨咲は納得がいっていないかのように口を尖らせた。

そんな梨咲の態度に私がつっこもうと思ったそのとき。





練習場の外から足音が聞こえた。