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2019/03/24

第16話

#15
あなた

先輩、ちょっとだけ…いいですか。

そんな短い言葉で、涼先輩は仲間の輪から外れ、私についてくる。

人気のない暗い廊下に私と先輩、2人。

先輩はもう察しているのだろうか。

笑顔を絶やさない先輩だから、何も読めない。
あなた

あのですね、先輩。

先輩に近付きたい。先輩の特別になりたい。

そんな感情は沢山溢れ出てくる。

だけど…………
あなた

ちょっとくだらない話を聞いて下さい。

高望みはしない。
一ノ瀬涼
一ノ瀬涼
うん?…分かった、いいよ。
先輩が頷くのを確認して、私は話し出した。
あなた

初めてダンス部の発表を見た時から、
先輩のことしか目に入りませんでした。

舞台に出てきた瞬間に、先輩以外見えなくなった。
あなた

そんな憧れの先輩と少しの会話でも出来ることが嬉しかったんです。

たった一言の挨拶ですら、私を幸せにした。
あなた

ソロに選んでくれた時は、ほんとに嬉しかったです。

絶対に、先輩の作品を崩さないように、

先輩に選んでよかったって思って貰えるように、

頑張ろうって思った。
あなた

1年間、先輩の後ろ姿だけを見てました。

色々な思い出が頭をよぎる。

先輩の踊る姿が、笑う姿が、

全て鮮明に思い出される。

私はそんな記憶全てを優しく包み込み、

ゴクリと唾を飲んだ。






そして。
あなた

先輩。私は、先輩のことをいつの間にか好きになっていたみたいです。