第32話

32話
425
2020/09/02 11:26
(なまえ)
あなた
あ、ここで大丈夫です。
執事
左様でございますか?
(なまえ)
あなた
はい。
執事
しかし、ここからだと、家まで遠いかと……
(なまえ)
あなた
大丈夫です。近道があるので。
執事
…分かりました。けれど、くれぐれも危険な目に遭わないように……
(なまえ)
あなた
ありがとうございます。
車で送ってもらうのは、
途中までにした。
だって、
今にも、泣きそうだったから……
泣いてる顔、見られたくないから……
執事
それでは私どもはこれで失礼します。
((ブォォォン…🚙💨💨))
(なまえ)
あなた
…(涙)
私は涙をポロポロ流しながら、
自宅へと向かった。
(なまえ)
あなた
…(涙)
メイド
お嬢様。おかえりなさいまs…どうかされましたか?
(なまえ)
あなた
あぁ、ごめんなさい……
メイド
旦那様がお待ちしておりましたよ?
(なまえ)
あなた
そう。部屋にいるって言っておいて。
メイド
かしこまりました。
私はそのまま自分の部屋に入った。
((バタン
(なまえ)
あなた
……(⸝⸝o̴̶̷᷄  o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
やっぱ、私って恋しちゃいけないのかな……?
(なまえ)
あなた
あぁ、もう嫌……
私は自分のベッドに腰を掛けて、
ただ涙を流している。
今は、誰かに慰められたい。
((コンコン
(なまえ)
あなた
んっ、何?
玄樹
玄樹
あなた〜?僕だけど?入るよー?
((ガチャ
玄樹
玄樹
あなた…って、どうした?
(なまえ)
あなた
…なんでもないよ。
玄樹
玄樹
うそ…目、赤いじゃん。
(なまえ)
あなた
あくびしただけ。
玄樹
玄樹
なんでも言ってみ?
お兄ちゃんは、私の隣に腰を掛けた。
(なまえ)
あなた
……
玄樹
玄樹
ん?
(なまえ)
あなた
……なんもない。
玄樹
玄樹
ったく。素直じゃないねぇ?
(なまえ)
あなた
……で、何しに来たの?
私は必死に涙を堪えながら、
隣に座っているお兄ちゃんに声を掛けた。
玄樹
玄樹
親父に、あなたの様子見て来いって言われたから、様子見に来た。
(なまえ)
あなた
来なくていいのに。
玄樹
玄樹
本当は来て欲しかったくせに。
(なまえ)
あなた
そんなん1ミリも思ってない。
玄樹
玄樹
また嘘ついた。
(なまえ)
あなた
っ……
玄樹
玄樹
ほら、おいで?僕の胸の中でいっぱい泣いていいよ?
お兄ちゃんはそう言って、
両手を大きく広げた。
(なまえ)
あなた
…べ、別に、もうお子ちゃまじゃないんだから。
玄樹
玄樹
ほーら。無理しないの。
(なまえ)
あなた
……
玄樹
玄樹
ほら?
(なまえ)
あなた
…(涙)
お兄ちゃんの、あまりの優しさに、
私は涙が溢れてしまった。
(なまえ)
あなた
…グズ
玄樹
玄樹
(なまえ)
あなた
お兄ちゃん…私ッ…あたしッ…グズ
玄樹
玄樹
ギュッ
ついに涙を流してしまった私の事を、
お兄ちゃんは優しく包み込んでくれた。
(なまえ)
あなた
グズ…(⸝⸝o̴̶̷᷄  o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
玄樹
玄樹
沢山泣きなよ?
(なまえ)
あなた
うぅ…グズ…お兄ちゃんッ…
玄樹
玄樹
よしよし。
あれから数分くらい、泣き続けた。
気がついたら私は、
お兄ちゃんの胸の中で、
眠り着いてしまっていた。
(なまえ)
あなた
…………
玄樹
玄樹
あなた?寝ちゃった?(ボソッ)
(なまえ)
あなた
…………
玄樹
玄樹
ほんと人騒がせなやつw……
玄樹はあなたの事をベッドに寝かせ、
あなたの部屋を後にした。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
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